「ワイルドバイキング」─お宝をめぐって、わくわくオークション!─
「ワイルドバイキング」は、バイキング船が集めてきた宝石をたくさん得るべく、プレイヤー同士がオークションをするゲームです。簡単ルールながら、競りの楽しさがしっかり味わえます。
2~5人でプレイできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。場の右上にある村に、赤・青・黄のバイキング船が順番に近づいていると思ってください。セット時には船に1個ずつ宝石が乗っています。手札は6枚ずつ。
自分の番ではサイコロを振ります。赤・青・黄の船の目が出たら、場の山から宝石を1つ取って同じ色の船に乗せます。バイキング船は村に近づきつつ、宝石を集めているようです。
こうしてサイコロを振っていくうち、船にだんだん宝石がたまっていくのがワクワク感をそそります。ちなみに上の写真のサイコロでこちら側を向いているのは黒い船のマーク。この目が出たら、振ったプレイヤーが好きな船を選んで宝石を1つ増やせます。
さて、サイコロで村の絵の目が出たら、一番近いバイキング船が村に到着した合図。その船に乗っている宝石を賭けての競りが始まります。バイキングたちは宝石と引き換えに、装備が欲しいようです。
手札として持っているのは、バイキングが欲しがっている「装備カード」。赤いカードは赤い船への入札に、青いカードは青い船への入札に……という色対応で使えます。写真上段の3色カードは、どの船の入札にも使えるジョーカーです。
さて、自分の手札はこんな感じだったとしましょう。村に着いたのは黄色い船。黄色いカードは2枚あり、ジョーカーも2枚あるので最大で4枚を賭けて入札できます。
競りのルールをまとめておきましょう。入札は村の目を出したプレイヤーから時計回りに1周だけおこないます。パスはできますが、途中で装備カードを継ぎ足すことはできません。1周回ったら最も多くの装備カードを出したプレイヤーが、その船に乗った全ての宝石を手に入れます。入札したけど宝石を取れなかったプレイヤーの装備カードは手札に戻ります。
うーん、何枚出そう…と考えるのがおもしろどころ。黄色の船には4つ宝石があるけど、次の青には6つも乗ってる。でも、入札しておかないと他のプレイヤーに少ない枚数で取られちゃうかも。
では、2枚にしよう!と競りを始めたところ、3枚出してきたプレイヤーがいたので獲得ならず。でも装備カードは戻ってくるので、次の競りではうまくいくかも。手札や船の状況を踏まえた上で、他のプレイヤーの動向も推理して決める必要があります。
サイコロの目が装備カードの目を出したら、プレイヤー全員が山札の装備カードを1枚ずつ引きます。こうして装備カードは使ったり補充したりしていきますが、装備カードの目は1つだけ。補充は結構貴重な機会であることも踏まえて入札する必要もあるでしょう。
競りが終わったら、宝石を取った船を最後尾に回し、船全体を村にちょっと寄せましょう。次の船が村に近づいてきているわけです。こうしてゲームを進めていき、船の目が出たのに乗せる宝石がない!というタイミングでゲームは終了。一番多くの宝石を手に入れたプレイヤーが優勝です。
競りの場面は、限られたカードをどんな風に使うか見通しを持ったり駆け引きを意識したりと、複数の考えどころがある。ザクザクとたまっていく宝石がドキドキ感を煽り、競りの結果に一喜一憂するのが楽しいゲームです。
(おわり)