「トゥクトゥクウッドマン」─観察と力の微調整がポイントの、リアル木こり体験─

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「トゥクトゥクウッドマン」は、木を斧で叩いてうまく樹皮を剥ぐゲーム。なんだそりゃと思うでしょうが、ゲームの内容はまさにその通り。仕掛けがよくできてて面白いんです。

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箱の中身はこんな感じ。上の方の細かい部品が樹皮。下の輪切りになった幹にそれぞれ樹皮が4つずつはまるようになっています。

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箱には2~7人と書いてありますが、やろうと思えば何人でもできます。樹皮をはめこんだ幹を全て重ねて、セット完了です。

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この樹木、試しに最上部を押してずらすとわかりますが、樹皮は下に支えがなくなるとストンと落ちるようになっています。この仕掛けがよくできていて、ちょっとでもひっかかっていたら落ちなかったり、意図せぬところが落ちたりと、惜しさや意外性が生まれます。

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さて、自分の番では斧を手に取り、樹木のどこかを叩きます。叩ける回数は2回。うまく樹皮が落ちたら、1つにつき1点の得点になります。順番に叩いてゲームが進むうちに樹木全体は写真のようにずれていくので、どこを狙うと樹皮が落ちやすいかよく観察するのがポイント。

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ただし、力を入れすぎて幹まで落としてしまうのはまずいです。幹を1つ落とすとマイナス5点。結構なペナルティなので、バランスを考え、叩く力の入れ方を調整することが大事。

幹まで切っちゃダメで、樹皮だけ剥ぐ木こり。そういう専門的な木こりがいるのか知りませんが、子どもに説明するときは「この木の皮からは貴重な薬が取れるんだ。でも、幹まで切ったら木が死んじゃうよね」と、やや無理のある説明をしてます。

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やってみるとわかりますが、樹木の下の方は重さがかかるので叩いてもそんなに動きません。でも、上の方は軽く叩いたつもりでもスッと動く。経験の中からそうした物理法則を発見できるのもおもしろどころ。もちろん、そうわかっていても力の加減は意外と難しくて、期せずしてガッシャーン!と、笑いどころもいっぱい生まれます。

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うまくするとこれくらいのゆがみでも崩れず、緊張感も高まっていく。いっぺんに4つほど樹皮を取れるようなスーパープレイが生まれることもある。全ての樹皮がはがれたらゲーム終了で、樹皮と幹との得点計算をして順位が決まります。

観察と手先の微調整に加えて、叩き方によるリスク管理も考えどころ。堅実にいくか、思い切ってリスクを取るか。シンプルながら、自制心との戦いも楽しいゲームです。

(おわり)