「アルゴ」─論理的に考える数字あてっこ─
「アルゴ」は、相手の前に並ぶ数字カードが何かを当て合うゲーム。ルールはシンプルながらも、わかっている情報を結びつけあって論理的に考えるのが面白いゲームです。
箱の中身のメインは、24枚の数字カード。黒と白の2色があり、それぞれ0~11が1枚ずつあります。
ゲームの目的は、相手の前に並んだ数字カードが何かを当てること。並べ方にはルールが2つあります。1つは、自分の左から右に向かって数字を小さい順に並べること。もう1つは、同じ数字が2枚あるときは黒を左側に並べること。まずはこの並べ方を覚えましょう。
さて、ゲームには1~4人で遊べますが、ここでは基本の2人プレイを紹介します。シャッフルしたカードを4枚ずつ裏向きで配り、カードの数字を相手に見えないにように確認します。そして、並べ方ルールに則って、裏向きで自分の前に並べます。残ったカードは山札です。
自分の番にまずするのは、山札の一番上を引いて、それが何かを確認すること。確認したら、そのまま場に伏せて「アタック」という行動に移ります。
「アタック」では、相手の裏向きのカードのうちどれか1枚の前に、引いたカードを置きます。そして、その相手のカードの数字が何であるかを予測して宣言します。
上の例では、「3」と宣言しました。相手の返事は「ノー」。これは、違っていた場合に言うものです。「ノー」だった場合は…
手にしていたカードを表にして、並べ方ルールに則って自分の場に並べます。そして相手の番に交代です。
ちょっと巻き戻して、宣言した数字が正しかった場合も見てみましょう。
「4」と宣言したところ、相手の返事は「イエス」。これは、正しかった場合に言うものです。この場合、相手はカードをめくって数字が見えるようにします。
このあとアタック側のプレイヤーが取れる選択肢は2つ。1つめはカードを別の場所に移動させて「アタック」を続けること。もう1つは、カードを伏せたまま並べ方ルールに則って自分の場に並べ、アタック側を相手と交代すること。攻撃を続けるか、防御を固めるか、といった具合です。
序盤はわかっている情報が少ないので、勘に頼る部分も多いですが、進むに従ってだんだん相手のカードが何なのか、論理的にわかってきます。
例えば上の写真の場面。「?」の数字が何なのかは、「全体のカード構成・自分のカード・並べ方のルール」という、既にわかっている情報を組み合わせて考えれば確定させられます。(3と1)
ここまでわかりやすい場合ばかりではなくても、「あそこは3択だな……こっちは2択まで絞れるぞ」など、当たる確率の高い方を選べることもしばしば。引くカードや勘といった運の要素もありつつ、論理的に考えることでうまくいく確率は上がります。
こうしてやりとりを続け、先に相手のカードを全て明らかにしたプレイヤーが勝ち。
3人・4人でも同様のルールでプレイできるほか、4人のときには「ペアプレー」という2対2のチーム戦もある。また、1人プレー用のルールもある。(各ルールの詳細はこちら)
ここがこうだからこうなって…と、理由をつけて考えるのがポイント。それ以前として、わかった結果の記憶や、わかっている情報をちゃんとそれとして扱うこともまず大事。
奥行きはあるけど、それが深すぎず全てに手が届きそう…と予感できる範囲であることも、論理的に考える意欲を喚起するように思える。この記事で紹介した考え方のコツはごく一部ですが、やっていくうちに「なるほど…ここがこうだから…」と、だんだん理屈がわかっていくのも楽しいゲームです。
(おわり)