「フーっとケーキ」─口と胸と腹筋が疲れる、謎たのしいコルク玉吹き─
「フーっとケーキ」は、息を吹いてコルク玉を動かし、狙った穴へと入れるゲーム。やってみると意外と難しくて、フーフーと必死に競い合う中で謎の一体感が生まれます。
基本的には2~4人でプレイできて、何人でもセット例はこんな感じ。箱の中は斜面になっていて、下部のお皿の絵のところにあるちっちゃな穴にコルク玉をセットします。
自分の番にすることは、息を吹きかけてコルク玉を動かし、どこかの穴に入れ込むこと。思いっきり吹きかけたり、ふわっとした動きを狙ったりと、息の向きや強さを調節するのがポイントです。
…とは言っても、玉を思い通りに動かすのはかなり難しい。結構根気強く吹く必要があるので、こう見えて体力も必要です。
フーフーやってると、そのうちスポッと穴にはまります。
はまったら、穴と同じ色のタイルをもらって自分の番はおしまい。次のプレイヤーに交代します。
2周目以降は、すでに手に入れたタイルと同じ色の穴を狙いましょう。玉をコントロールする吹き方が、より必要になってきます。見事に入って、同じ色のタイルを2枚手に入れると木製の得点ホイップをゲット。これで1ラウンド終了となり、タイルをリセットして次のラウンドを始めます。
ホイップの数である5ラウンドおこない、一番得点の多い人が優勝というわけ。かなりシンプルですが、これがゲームの全て。
このゲーム、自然と本気にさせられてかなり熱くなる。そして、自分の真剣さを差し置いて、人が必死にやってるのを見てるとじわじわ笑えてくる。
必死な他人を笑うのは普通よくないことだろうが、ゲームというある意味どうでもいいことならオッケーかも。順番が回ってくれば、人を笑ってた自分もそのどうでもいいことに一生懸命になるので立場はイーブン。
シラフのおっさん4人でやったときも、やってるうちにいつしか爆笑。最終的にはライバル同士なのに「行けっ!入れっ!」と応援しあって、謎の一体感も発生。なんなんだこの経験は。
コルク製と比べてちょっぴり重い木製の玉もセットになっていて、難度調整できる親切設計。また、マニュアルには「口や唇の動かし方を学ぶことで、楽しみながら言語機能の発達が促されるでしょう」と書いてある。こどもにとって、普段はしない身体の使い方を楽しく経験する機会になりそうです。
かなりフーフーするので、終わった頃には結構な疲れを感じるほど。単純だからこそ、必死になりあうのが楽しいゲームです。
(おわり)