「エモジト」は、カードに描かれたイラストを演じて当て合うゲーム。演じるカードのイラストがバカバカしくて、真剣にやるほどウケます。

箱の中身のメインは100枚のカード。割られそうなクルミ、ゆであがったエビ、鼻息でマシュマロ焼いてるドラゴン…などなど。どれもこれも独特の状況で、「これらのカードの演技をして当て合う」というのがこのゲームの根幹です。

説明書には全員協力型・個人戦・チーム戦の遊び方がありますが、どれも根幹は同じ。ここでは全員協力型の遊び方を紹介します。

ゲームは2~7人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。協力型では全員で1つのチームとなり、仮想敵と競います。ここではスイカがチームのコマ、ボールが仮想敵のコマとします。

ゲームの進行は、1人の「演技役」を順番に回して進めていきます。それ以外のプレイヤーは「解答役」となります。

演技役のプレイヤーは山札からカードを1枚引き、自分だけ見ます。そして、描かれたイラストについて、表情で演技します。上のカードだったら「今にも食べられそうなソーセージ」の演技をするというわけです。

身振りをつけるのは禁止。あくまで表情だけで演じます。伝わることでミッション成功につながるので、気持ちや状況が伝わるように演じることがポイント。そして解答役は、その表情をよく見て覚えておきます。

続いて演技役は山札から6枚引き、演じたカードを混ぜてシャッフルし、ボードの周囲に並べます。解答役は並んだ7枚の中から、演技役が演じたカードがどれかを当てるというわけです。

カードのイラストはどれも独特ながら、表情としては共通するものも結構あります。演技役はさっきの表情をよく思い出して、どれだか推理しましょう。

…と真面目に言ってますが、ここは「…?」となりつつ笑えてくるところ。さっきの表情が「泣いてる玉ねぎ」なのか「くちばしが抜けなくなったキツツキ」なのか、あるいは「びっくりしてるオバケ」か「ピンチのソーセージ」なのか…と、バカげたことを真剣に考える状況が謎おもしろい。待ってる演技役も、なんとなくニヤニヤしたくなります。

どれだか決めたら、解答用ダイヤルを正解だと思う番号に合わせて伏せ置きます。全員が置いたら答え合わせをしましょう。

そして、正解プレイヤーの数だけチームのコマを動かし、不正解の数だけ仮想敵を進めます。これで最初のセットが終了。続いて演技役を交代しておこなっていき、チームのコマが仮想敵より先に規定周回数まわれば全員の勝ち、というわけ。

ゲームの最初は顔マネですが、そこから先はチームのコマが止まっているマスのイラストによって表現方法が変わります。例えば音符のマスにいる場合は、口で鳴らす「音」だけで表現しなくてはいけません。

言葉や生き物の鳴きマネは禁止。解答役は目をつぶるルールになっています。演技役の表現の工夫や、解答役の想像力がポイントになってきます。

このゲーム、箱絵がプレイ中の場面をよく表現しています。カードを見て演じ、それを他のプレイヤーが覗き込む。演じるのも見るのも、真剣でバカらしくて経験としてなんだか新鮮。

中には、演じたり見られたりするのが苦手な人もいるかもしれません。そうした場合は解答役に専念して参加するのもありかもしれません。全員協力型ですし、そうしてもゲームに破綻はありません。

やってることを真面目に捉えて言えば、表情や音声でのコミュニケーション。不真面目に言えば、ルールのあるふざけっこ。どっちにしても「……???」や「でしょっ!」となるのが楽しいゲームです。

(おわり)