「テンボ」は、川岸に送り込んだ動物を、ゾウの力を借りて向こう岸へとうまく渡らせるゲーム。よく考えてうまくやらないと、動物たちがワニやライオンに食べられてしまいます。

箱の中身は、59枚のカードと4色10個ずつのキューブ。エンボス加工で手触りのよいカードには、どれもリアルな動物が描かれていてアフリカ気分が盛り上がります。

裏側の絵はどのカードも共通で、川を渡る動物たちの様子が描かれています。ヌーが大量に渡ることで有名なアフリカの「マラ川」の光景です。

カードのうち、42枚は川を渡らせるべく送り込む草食動物のカード。ヌー・シマウマ・スプリングボックの3種類が14枚ずつ。各カードの隅には1~42の「序列」の数字が振られています。また、カード上部中央の丸数字は川渡りに成功したときに得られる得点で、2~5のいずれかになっています。

他にもカードはありますが、追って説明することにしましょう。ゲームは2~4人でプレイできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。手札は5枚ずつで、自分が担当する色のキューブを手元に置きます。

また、場に5枚のカードを裏向きで並べます。これが渡るべき「マラ川」。渡るのによさそうな岸が5か所あるという設定です。

自分の番にすることは、手札を1枚出すこと。基本的には、草食動物をいずれかの岸の手前に置いていきます。置いたカードには、自分の動物である目印としてキューブを乗せておきましょう。そして山札から1枚引き、再び手札が5枚になったところで次のプレイヤーの番に移ります。

すでに草食動物がいる岸にカードを置くときにはルールがあります。あとから置くカードの「序列」は、前のカードよりも大きい数字でなければいけません。序列によってカードの出しやすさが変わってくるというわけです。

自分の番に出すカードは基本的に1枚ですが、例外があります。草食動物カードを場に出すとき、序列が「連番」または「1つ飛ばし」になっているときは、一度に2枚出すことができます。一気に2枚出せるので、有利になる可能性も高いかもしれません。この場合、カードは2枚補充するので手札は常に5枚です。

さて、こうして川岸へと草食動物たちが集まってくるわけですが、まだ向こうに渡ることはできていません。川には恐ろしい動物が潜んでいて、安易には渡れません。

川を渡らせるために使うのが、7枚含まれているゾウのカード。3枚以上の草食動物がいる「対象の岸」を指定してこのカードを使うと、その岸にいる動物たちは全て無事に川渡りに成功です。各プレイヤーは自分のキューブが乗った草食動物カードを手元に移動させ、カードの丸数字分の得点となります。

ゾウが先導して、安全に川を渡れたというわけでしょう。キューブは手元に戻し、ゾウのカードは捨て札とします。ちなみにこのゲームの名前である「テンボ」は、スワヒリ語で象のことだそうです。

カードには、草食動物を狙う肉食動物のものもあります。例えば、上の写真のワニ。草食動物がいる「対象の岸」を指定してこのカードを出したら、2つの効果のうちいずれかを選びましょう。1つは、最も川岸に近い草食動物を食べちゃうというもの。もう1つは、対象の岸にいる草食動物のうち、ワニカード上部に描かれた「好物」を全部食べちゃうというものです。

上の写真の例では、青のプレイヤーが後者の効果を選んで出せば、自分以外の動物は全てワニに食べられます。食べられた草食動物は得点になることなく、ワニとともに捨て札へ…。ワニは全部で6枚あり、好物は2枚ずつ分散しています。うまく使うと、他のプレイヤーの動物を仕留めることができるわけです。

また、1枚だけあるのが「巨大ワニ」のカード。このカードを使うと、対象の岸にいる草食動物は問答無用で全て食べられてしまいます。

カードの最後の種類として紹介するのはライオン。このカードは引いたらその瞬間に使わなければいけません。対象の岸にいる草食動物を全て食べ、さらにその岸にずっと居座ります。以後、そこに草食動物を置くことはできなくなります。

というわけで、川をめぐって大自然さながらの動物ドラマが繰り広げられるこのゲーム。自分の番をパスすることはできず、必ずカードを出す必要があります。誰か1人が自分の番に出せるカードがなくなった時点でゲームは終了。川渡りに成功した草食動物カードの得点を合計して、順位を決めます。

着実過ぎても高得点につながらず、つい欲張ると攻撃されがち。各カードを使うタイミングの見極めがかなり重要。また、やってみるとわかりますが、自分だけいい思いをしようとするとつぶされがち。ほどよく他のプレイヤーと共栄しつつ、最終的には頭ひとつ抜け出るさじ加減も大切です。

ヌーが大量に渡ることで有名な、アフリカのマラ川の光景がこのゲームのテーマ。考えどころがいろいろありつつ、動物たちの攻防に「ナイス象!」「あ~、食べられた~!」と、思わず気持ちが入り込むのも楽しいゲームです。

(おわり)