「メイズレーサーズ」─迷路を作って交換、球転がしの早解き競争─
「メイズレーサーズ」は、迷路を作って交換し、球をゴールまで転がす早解き競争をするゲーム。自由に迷路を作れる部品がたっぷりで、意地悪なルートを作るのに夢中になります。
箱の中身はこんな感じ。磁石がくっつくホワイトボードが2枚と、迷路を作るたっぷりの部品が2セット。ゲームは2人または4人で遊べて、4人の場合は2人ずつの2チームで対戦します。それぞれボードと部品をセットで受け取りましょう。
ボードは4ブロックに分かれています。まずは対戦相手と相談し、スタートとゴールのブロックをそれぞれ決めましょう。
上の写真の例では、1のブロックがスタート、2がゴールと決めました。スタートには緑の部品、ゴールには赤の部品をそれぞれのブロック内に自由に配置します。続いて開始の合図をかけ、一斉に迷路作りを始めます。
部品には磁石になっている面があるので、そこをボードに接するように迷路の壁を作っていきます。
まあこれがもう問答無用な感じで面白い。子供の頃、ボール紙とセロハンテープでこういう迷路を苦労して作った覚えがありますが、このゲームでは自由自在に作りやすく、あとからの修正も簡単にできる。紙工作の大変さを思い出すと、夢のように自由に迷路を作れます。
作った迷路はあとで対戦相手と交換し、スタートからゴールまで球を転がす競争をするので、難しい迷路を作るのが大切。どうやったら相手が手こずるか、どんな道だと球を動かすのが難しくなるか、想像を働かせて工夫するのがポイントです。
ただし、ゴールまで球がたどり着けない迷路を作ると失格で負けになるので、ちゃんと道のつながったものを作らなくてはなりません。また、道幅確認用の円柱があるので、球が通るか確かめながら作りましょう。工夫して作りつつ、勝負が成立する条件は保つ必要があるわけです。
相手より先に迷路が完成したら、「できた!」と宣言して砂時計をひっくり返します。相手が迷路を作るタイムリミットは、砂が落ちきるまで。じっくりと難しい迷路を作りたいところですが、スピードも必要になってくるわけです。
相手も完成させたら、作った迷路を交換します。球を緑のスタート位置にセットし、合図で競争開始。ボードをうまく傾けて、球をゴールに向けて転がしましょう。
よく観察してルートを確かめたり、どんどん手を動かして試したりと、ゴールを目指します。2人で対戦のときは先にゴール着いたら勝ち。4人でのチーム戦ではゴールについたら選手交代、再び転がして先にスタートに戻したら勝ち、というわけです。
上の迷路は実際の対戦で、あるチームが作った迷路。青い迷路と比べて、いろいろとやっかいな作りになっています。紙に書く迷路と、球を転がす迷路とでは難しくするコツが少し違うかもしれません。このあたりにも発想のしどころがありそうです。
2人でじっくり対戦するのは思う存分自分の発想を試せて楽しい。チーム戦では迷路作りでも球転がしでも、やりとりがワイワイ盛り上がってまた別の面白さがあります。よく考えながら、どんどん手先を使うのが楽しいゲームです。
(おわり)