「トゥルーバランス」─グニャグニャした木の棒をまっすぐにしよう─
「トゥルーバランス」は、グニャグニャした木の棒をまっすぐにするゲーム。棒の動きが謎めいていて、なんだこりゃ感と試行錯誤が楽しいです。
箱の中身はこの木の棒だけ。それ以外には紙類なども入っておらず、この上なくシンプル。遊び方は箱の裏に載っていますが、持ち手を片手で握って、まっすぐにできたら成功です。
「まっすぐ」というのはこういうこと。箱に載っている写真のようにできたらいいわけです。というわけで、実際に手にしてみると……
まあこんな感じになります。初めて手にすると、不思議なグニャグニャ感に戸惑うはず。動きがかなりなめらかで、ディスク同士が安定しません。揃ったと思ったらまた崩れたりして「えっ、これ、まっすぐになるの…?」という感じです。
初めはコツもなにもわかりませんが、棒の動きを見ているうちに自然と手の使い方を調整していくはず。しばらくは戸惑うばかりかもしれませんが、自分なりにいろいろ試すうちにだんだん感覚がつかめていくと思います。
この商品、英語版のパッケージにはまっすぐにするまでの時間に対して評価が載っています。私が訳してみたのは上の写真のような感じ。遊んでもらった人の中には、初めて手にして10秒ちょっとできた人もいて、まさに「師範!」でした。
かなりたくさんの人が遊んでいるところを目にしてきましたが、人によって時間差はあるものの、大抵の人はまっすぐにできます。視覚と手の動きを連動させることに自然と真剣になり、「集中して……達成!」と、スッキリするのが気持ちいい。利き手でできたら反対の手でやってみるのも面白いです。
さて、それもできたらもう終わりかというと……
箱には逆さま持ちのチャレンジも載っています。上向きに持つのと比べて、これ、一気に難しくなります。
まあこんな感じでグニャグニャ度が大幅に加速。ヌルヌル感が一気に上がり、正直なところ私はまっすぐにできません。こんなのできんの?…と思っていましたが、中にはちゃんとできる人もいます。ざっくりの見立てで10人に1人くらいでしょうか。
1人で遊ぶと自然とこのことだけに集中するので、気分転換にもよさそう。誰かと遊ぶ時はできるまでの時間で勝負してもいいでしょうが、なにより人がグニャグニャさせてるのを見てるだけで不思議な面白さがあります。買った人から「行きつけの店に置いてきた」という話も聞きました。なんとなく置いておくと、「なにこれ?」とやりとりが生まれるのも楽しいです。
箱には「細かい運動スキルを伸ばす助けとして理学療法士と共に開発」とも書いてあります。手先の運動面でも気持ちの集中面でも、それに加えて人とワイワイやるのにも、いろいろな楽しみ方ができるアイテムです。
(おわり)