「パープレクサス」─球を落とさず転がし、立体迷路を攻略しよう─

「パープレクサス」は、透明な球体の中に張り巡らされた立体迷路をよく見て、球を落とさないように転がしていくゲーム。よーく観察して、先のことを意識しながら慎重に手先を使うのが楽しいです。

箱の中身はパープレクサス本体が1個。この球体が全て、というわけです。部品のようなものもありません。中にはなにやら複雑に通路が張り巡らされています。回転させると……

こんな感じ。さらに下半分にも通路があって……

こんな風になっています。透明な球体の向こう側に、迷路の世界が閉じ込められているようなイメージです。では実際に遊んでみましょう。

基本的には1人用で、始めるに当たってはまずスタートと書かれた部分に球を乗せます。球は球体内を自由に動かせるので、球体を手にしてうまく角度や向きを調節し、スタートへと移動させましょう。この準備は簡単にできるはずです。

そして球ころがしの旅がスタート。よく見ると「1→」と通路に刻まれているのがわかると思います。この方向に球を転がしていくというわけです。

まずは奥の方へと傾けて転がします。普通の迷路と違って、道に分岐はありません。一本道を順番に転がしていけばオッケー。通路には数字が2・3・4…と続けて刻まれているので、進む方向はわかりやすい……はずです。

ただし、パープレクサスは平面ではなく立体の世界。進む方向へと適切に傾けていかなくてはいけません。とにかくよく球と迷路を観察して、それに合わせて手を動かして球体の向きを変えていくのがポイントです。

中にはこんな、楽しいような怖いような道も。道から落としてしまうと、スタートからやり直しです。(スタート以外で狙った位置に球を戻すのはほぼ無理です)

ここまでの努力がパーになるかもしれない緊張感。かなり繊細な動きが要求されるところもあります。やってみるとわかりますが、脇を締めて、息を止めて…と、手先だけでなく体全体を集中させることも大切になってきます。

道筋はわかりやすいところばかりではありません。例えば上の写真、球はすぐ左上の穴に落としていくのが次の道筋なのですが、このままでは向こう側がどうなっているかわかりません。進める前に次の通路がどうなっているか把握しておくと、安全度が上がるかもしれません。先を見通して観察し、それを踏まえた動きが必要な場面も出てくるわけです。

刻まれた数字は全部で70。「70 END」まで来たら、見事に完全制覇…なのですが、その写真が撮れていないのは、まだ私は達成できていないからです(笑)。球を落っことして、何度も「あぁ~!」と情けない声を出してしまっています。結構がっくり来ますが、「…もう1回!」とやる気にもさせられます。根気のツボを押してくる感じがあります。

今回紹介しているのは「ルーキー」という最も簡単なモデル。箱に載っているオレンジのモデルは「オリジナル」と名付けられていて、番号が100まで。さらなる上位モデル「エピック」もあり、番号は125まで。道のり遠いぞ……。

落ちると悔しいけど、またやってみたくなる気持ちを刺激してくる面白さ。集中・観察・呼吸・次の様子の把握・手先の慎重さ・粘り強さ……と、いろんな感覚を真剣に使うのが楽しいゲームです。

(おわり)