「究極のカップ麺」─アホアホなカップ麺の作り方を記憶せよ!─
「究極のカップ麺」は、だんだん長くなっていくカップ麺の作り方を覚えて唱えるゲーム。基本的に記憶のゲームですが、アホアホで謎な作り方がどんどん育っていくので、まじめにやるほど笑えるのが楽しいです。
プレイヤーは、ある食品会社の社員という設定。商品開発会議が煮詰まりすぎて「カップ麺は手順を増やすほど美味しくなる」という説が生まれました。そして、できるだけ手順の長いカップ麺の開発がはじまりました…。
さて、箱の中身は全てカード。左上にあるのが1枚だけある「フタカード」。その他は「手順カード」です。カップ麺を作る手順がいろいろ描かれています。
ゲームは3~8人で遊べて、何人でもセット例はこんな感じ。全ての手順カードをシャッフルしたら山札にして、その上にフタカードを乗せます。
続いて、上から3枚めくって並べます。フタカードの裏は「フタを半分開ける」となっていて、最初の手順は常にこれ。写真の場合、続いて「フタを閉じる」「3分待つ」となりました。開けたフタをすぐに閉じ、お湯も入れてないのに3分待つ。いきなり謎な作り方です。
全員で確認したら、3枚のカードを重ねてひっくり返します。
こんな感じで、準備完了。スタートプレイヤーがカードの束を手にしたらゲーム開始。手順を覚えているか、カードをめくりながら確かめましょう。
手順を唱えてはめくって…を繰り返し、全て正しく言えたら成功です。
成功したら山札から手順カードを1枚めくって加えます。この束をひっくり返して隣のプレイヤーに渡して……という流れを繰り返していくわけです。
だんだん長くなっていく手順ですが、間違えてしまったらアウト。間違えたカードとまだ手に残っていたカードは、社員としての「マイナス査定」として引き取らなければいけません。
そのあと正しく出せた部分のカードを重ね、山札から1枚めくって加えてひっくり返し、次のプレイヤーに渡して…と、続いていきます。
おわかりの通り、カードを見たり聞いたりしてしっかり覚えておくのがポイント。ばかげた手順に笑ってしまいますが、笑ったあとは記憶がなくなっていることもあるので要注意です。
こうして山札がなくなったらゲームはおしまい。マイナス査定のカードが最も少ないプレイヤーが勝ち、というわけです。
また、このとき束として残ったカードが今回開発されたカップ麺の手順。勝敗には関係ありませんが、大抵はおかしな作り方になっていて、この食品会社の前途が心配になります…。
お察しの通り、手順カードにはまぎらわしいのが混在しています。「タレを入れる、特製ダレを入れる、液体ダレを入れる…」と、どんだけタレを入れるんだと思いますが、まともに考えたら負け、みたいな雰囲気のゲームでもあります。
標準のカードほか、唐辛子マークの入りカードの「激辛セット」を入れて遊ぶルールもあります。この場合、一度間違えたらゲームから即脱落。最後まで生き残ることを賭けて競います。
自分の番が近づいてくると、心の中で「頼む、誰か間違えて…」と、祈るような気持ちにもなります。バカげた展開に笑っちゃう気持ちと、記憶への集中との間で揺れ動かされるのが楽しいゲームです。
(おわり)