「脳活キューブ」─模様のキューブを並べて、お題の絵柄を作ろう─

「脳活キューブ」は、さまざまな模様が描かれた木製キューブを並べて、お題の絵柄を完成させるパズル。よく見て並べていけばいいやつだよね……と思ってやってみたところ、想像以上に頭の使いどころがありました。

箱の中身は木枠と、25個のキューブ。キューブにはいろいろな模様が描かれています。また、問題集も同梱されています。

遊び方は、キューブを並べて問題集のお題通りに模様を並べるというもの。お題は140問あり、最初の方は上の写真のように2つのキューブを並べれば完成するやさしいものです。お題が進むに連れて、だんだん面積が大きくなっていきます。

枠の中には大きさを調整するパーツを組み込めるので、どの大きさのお題でもわかりやすく並べられます。大きくなるほどやりごたえがあるので、年齢や経験に合わせて問題を選ぶとよさそうです。

完成させるのに大切なのは、まずはお題とキューブをよく見ること。模様はいろいろあるので、まさに多面的に観察して必要な模様を探すのがポイントです。

キューブをつかんでぐるっと回して……ということは本当に何度もします。見つけるには根気強さも必要です。

お題で最も大きいものは、縦横5つずつに25個並べるもの。全てのキューブを使うわけです。

実際に自分でやってみるまで、「これはお題と模様をよく見て並べていければいいやつだよね、つまりは作業だけどそれはそれでいいよね」と思っていました。やってみてちょっと驚いたのですが、そういうわけではありません。

改めて25個のキューブについて紹介しましょう。6面体の展開図は5通りあります。つまり、同じ面構成のキューブが5個ずつあることになります。

ということは「6×5」で30種類の模様があるのかなと思うかもしれませんが、そうではないんです。模様は全部で17種類です。

模様の中には特定のキューブだけにしかないものもあります。同じ面構成のキューブは5個あるので、こうした模様は5面存在することになります。

中には、2つのキューブに共通する模様もあります。こうした模様は10面存在するわけです。

また、「白木の面」と「塗りつぶしの面」は25個全てのキューブにあります。

こうした面構成になっています。これがどういうことになるかと言うと、特に大きな面積のお題を作っていると……

「あれ、足りない!」となることも起きてきます。

じゃあ一旦並べたのをほじって入れ替えて…となるわけですが、単にそれだけでは解決できず、玉突きで模様が足りなくなる場合もあります。

「ということは、まずはこの模様を確保して…」という具合に、経験を重ねるうちに模様不足を予防するような考え方があることに気づかされました。

そういうこともあり、大きなお題は完成すると大人でも結構な達成感。観察や根気だけでもなんとかなりつつ、ちゃんと考えるとよりスムーズに並べられるようになっていく面白さがあります。

問題集のお題とは別に、自分で自由な絵柄を作るのも楽しそう。問題集の末尾にも載っていますが、枠を使わずに立体的な並べ方をする楽しみ方もあります。

木の感触や、キューブ同士が触れ合ってコトコトと音がするのもいい感じ。観察や手先の使い方に加えて、思考面のおもしろさも感じられるパズルです。

(おわり)