「はらぺこあおむし なにかな?カードゲーム」─質問を通して何の生き物か当てよう─
「はらぺこあおむし なにかな?カードゲーム」は、質問を通してお題となった生き物が何かを当てるゲーム。カラフルな絵が楽しく、想像やコミュニケーションがポイントになってきます。
箱の中身は「いきものカード」が48枚。どれにも色づかい豊かな生き物が大きく描かれています。
また、カードが一覧になったA3の大きさのポスターも1枚入っています。どんな生き物がいるか、一目でわかるようになっています。
さて、ゲームは2人以上で遊べて、何人でプレイするときもセット例はこんな感じ。カードは裏向きの山札として、ポスターを広げて置きます。ゲームは1人の「出題者」と、そのほかの「解答者」に分かれて進めていきますので、まずは最初の出題者を決めましょう。
出題者は山札からカードを1枚取り、自分だけ生き物を確認します。
解答者の目的は、この生き物が何かを当てること。解答者は自分の番がきたら、正体を当てるために質問をします。
質問の仕方は自由。ポスターには質問例も書かれているので、何かを聞くか参考にすることもできます。もちろん自分で考えた質問もオッケーです。
出題者は質問に対して正直に答えましょう。知らないことは「わかりません」で大丈夫。
質問をした解答者は、返答を聞いて生き物の正体がわかったら答えましょう。とは言っても、一つの質問ではなかなか特定できません。答えずに自分の番を終えてもよいですし、答えて違ってもペナルティはありません。
いずれにしても、次の質問者の番に交代して、この流れを繰り返していきます。それほど絞れてないのに答えてはずすと、選択肢が減って他の人に有利になるかもしれません。ちょっとしたゲーム的な駆け引きのしどころです。
解答者の言った動物が正解だったら、得点としてそのカードをゲット。ただ、他の人の番のときにわかっても答えられないので、自分の番が来るまで待つ必要があります。他の人に言われてしまわないか、ドキドキしながら待つのも楽しそうです。
1つの問題が終わったら出題者を交代してゲームを続けていきますが、説明書にはゲームの終わりは明示されていません。何点先取か決めたり、特に決めずゆったり遊んだりと、メンバーや状況に合わせて遊ぶのがよさそうです。
ここまでが説明書のルール。やってみて感じたのは、イラストはポスターで一覧できるものの、よく大きく描かれているカードは山札として積んでいるのであまり見られないのがもったいないかも…ということ。
というわけで、カードを広げて遊ぶのもいいかもしれません。出題者は心の中で問題を自由に決めれば、同じルールで遊べます。また、カードというモノの特性を生かして、わかったことから移動させて分類したり、これは違うと思ったものは裏返したりと、情報整理のツールとして使うこともできます。(ただし、カードは結構大きいので場所を取ります)
また、説明書のルールでは質問形式は自由ですが、これを少し変えて「はい/いいえ」で答えられる質問をするということにすると、考えどころが深まりそうです。「何を食べますか?」は質問できませんが、「草を食べますか?」ならオッケーというわけです。
また、箱には1枚「窓カード」というものが入っています。まん中に穴が開いているので、いきものカードに重ねて見える部分から動物を当てる遊びができます。小さな子が部分から全体を想像する遊びとして楽しそうです。
説明書のルールの他、いろいろな遊びやゲームの素材としても使えそう。カードを全部裏向きにして並べ、自分の番で2枚めくってその共通点を言えたらカードをゲット、なんて遊びも思いついたりしました。さまざまな思考やコミュニケーションが楽しめそうなゲームです。
(おわり)