「ストライク」─サイコロ振りの生き残りバトル─
「ストライク」は、サイコロを振ったりぶつけたりして、自分のサイコロを最後まで手元に残すことを目指すゲーム。運と作戦のバランスでゲームが進む中、いろんなドラマが起きるのが楽しいです。
箱の中身はなんとサイコロだけで、26個あります。2~6の目は普通のサイコロと同じですが、1の目の代わりに「×」が描かれています。
また、箱は闘技場のような形になっていますよね。これはアリーナと呼ばれて、単なる容器ではなくこのゲームの舞台として使います。
ゲームは2~5人で遊べて、3人プレイ時のセット例はこんな感じ。人数によって最初に配られるサイコロの数は異なりますが、3人の場合は7個。それとは別に、アリーナへ1個振り入れたらゲーム開始です。
自分の番ではまず、サイコロを1個投げ入れましょう。
このとき、普通に振ってもよいですが、アリーナ内のサイコロを狙ってぶつけるようにしてもオッケーです。投げ入れてみたところ……
こんな状態になりました。追加でもう1つサイコロを投げてもよいのですが、ここでは次のプレイヤーに交代することにしました。
次のプレイヤーがサイコロを投げると…
こんな状態になりました。4の目が揃っています。こうした場合、同じ目が2つ以上揃ったサイコロを自分の手元に取って次のプレイヤーに交代となります。このゲームでは自分のサイコロの個数がライフポイントのようなものですので、ライフが増えたというわけです。
自分の番で1つ投げ入れたあと、目が揃ってなければ何回でも投げ入れを繰り返せます。つい熱くなってどんどんサイコロを投げたくなりますが、サイコロが手元になくなったらゲームから脱落。踏みとどまっておくのか、揃うことに賭けて投げ入れるのかは考えどころです。
また、サイコロはぶつけて目を変えてもいいので、どのサイコロを狙ってどうぶつけるかにもコツがありそうです。
ゲーム中、「×」が出たサイコロは取り除きます。ですので、サイコロ全体の数はだんだん減っていくことに。また、投げた拍子でアリーナから出たサイコロも取り除くので、熱くなって力を入れすぎないようにするのもポイントです。そんなことないんじゃ?と思うかもしれませんが、飛び出しは結構あります。
もしもこんな状態になったら、サイコロを全てゲット。アリーナがからっぽになります。こうなると次のプレイヤーは大変です。
自分の番でアリーナが空のときは、手持ちのサイコロを全て投げ入れなければいけません。その結果、目の揃ったものがあれば生き残れますが、全てバラバラだと脱落です。このゲームのドラマチックな場面で、ピンチなのにサイコロをいっぱいジャラジャラ~と投げ入れるのは楽しかったりもします。
こうした流れを続け、最後まで自分のサイコロを残したプレイヤーが勝ちです。
勝敗に関わるかはわかりませんが、アリーナの側面を使うとかっこよくサイコロを振れます(笑)。サイコロ振りはなぜだか楽しいものですが、とにかく何度も振れるのもこのゲームの魅力です。
運要素は強いですが、確率計算や状況判断、サイコロをぶつける手先の使い方といった要素があるのもおもしろどころ。「ここでそう出るか!」というドラマもしばしば起きて盛り上がります。子どもから大人まで、幅広い年齢がワイワイ一緒に楽しめるゲームです。
(おわり)