「コネクチーム」─イメージ発想で隣の人とおんなじ言葉を言おう─
「コネクチーム」は、単語のまとまりからイメージする言葉を隣の人と同時に宣言して、同じ言葉を言うことを目指す協力型のゲーム。人によって違う発想の意外性や、ぴったり合ったときの気持ちよさが楽しいです。
箱の中身は全てカードで、メインは98枚ある黄色の「アイディアカード」。それぞれに一言ずつ、いろいろな言葉が書かれています。
ゲームは前後半に分かれていて、前半では「コネクション」というカードのまとまりを作っていきます。
例えばこんな風に「体の-柔らかい-動物」とつなげたりするわけです。後半では各コネクションからイメージする言葉を他のプレイヤーと「せーの!」で同時に宣言します。
ちなみのこの例、私はタコをイメージしたのですがいかがでしょう。同じ言葉を言えたら1点ゲット。全員で協力して高得点を目指します。
さて、実際の流れを紹介します。ゲームは2~6人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。黄色のアイディアカードが手札として6枚ずつ配られます。(プレイ人数によって枚数は異なります)
1枚ずつ配られる「お助けカード」(ピンク)と、ランダムに引いて場に3枚並べる「目標カード」(水色)は、のちほど説明しますね。
ゲームは前半の「創造フェイズ」と、後半の「連想フェイズ」に分かれます。
前半「創造フェイズ」の自分の番ですることは、手札を1枚場に出すこと。開始時はとりあえずそのまま1枚出せばオッケーです。次の番の人からは出し方に選択肢があります。
出し方は「場のカードにくっつけて出す」または「カードを1枚ばらして出す」のどちらか。「大きい-イベント」とくっつけてもいいし、「イベント」だけで独立させて出してもオッケーです。
全員で高得点を目指す協力型ですので、相談もポイント。「このカードにくっつけるのにいいのを持ってるから、そのままにしといて!」「くっつけるかバラすか、どっちがいいかな?」などなど、イメージを一致させるためのコミュニケーションが大事です。
こうして各プレイヤー順番に出していきます。くっつける枚数に上限はありません。後半ではカードのまとまり(=コネクション)から発想し、人と同じ言葉を言うことを目指すので、具体的な方が一致させやすいかもしれません。
こうして全員が全ての手札を出したら前半は終了。発想した言葉を一致させることに挑戦する後半に移ります。
その前に、場に独立してあるカードは取り除きます。1枚だけのカードは言葉を一致させる挑戦ができないわけです。
各コネクションへの挑戦に成功するごとに1点ですので、挑戦回数を増やすこともポイント。コネクションの枚数を増やせばイメージを一致させやすくなるかもしれませんが、挑戦回数は減るので考えどころです。
さて、いよいよ後半の連想フェイズ。スタートプレイヤーのAさんと、その左隣のBさんの挑戦から始めます。まずはどのコネクションに挑戦するか相談して決めましょう。続いて、せーのの合図でイメージした言葉を言います。
見事に一致していたら1点。失敗したら得点をもらえません。挑戦したコネクションは場から取り除き、今度はBさんとその左隣のCさんの挑戦…という流れで続けていきます。
宣言する言葉にはルールがあります。カードに書かれた言葉が含まれる言葉は宣言禁止。また、同じ漢字が一文字でも含まれている言葉も禁止です。「寒い-学校の」から「校庭」は言えません。「プール」ならオッケーですね。
挑戦は2人ずつおこないますが、成功率を上げるために活用できるのが1枚ずつ配られている「お助けカード」。1回使い切りのこのカードを使うと、自分の番以外の挑戦に参加できます。3人で挑戦してそのうち2人が言葉を一致させた場合も成功カウントになるので、使いどころを考えて活用するとよさそうです。
また、場に3枚ある「目標カード」も得点アップにつながります。挑戦に成功したとき目標カードの条件を満たしていると1点獲得です。これらも踏まえてコネクションに挑戦する順番なども考えていくと、高得点につながります。
こうして全てのコネクションへの挑戦が終わったらゲームはおしまい。マニュアルには得点による評価が載っており、6~7点でまあまあ、8点からは褒められます。最高得点は15点です。
ちなみに私が妻とプレイしたときは、2回連続で最低評価枠となる3点でした…。
そのときの挑戦結果の例をちょっと紹介しますね。「とがった-食べ物」で、イメージするものはなんでしょう。
せーの!の結果、私は「ドリアン」、妻は「芋けんぴ」。
……芋けんぴ! 言われてみたらそうだけど、思いつけなかった…。というわけで、失敗しても「そうくるかー!」という感じで楽しいです。
挑戦結果の例をもう1つ。「白い-燃えやすい」で、私は「ろうそく」。これは一致するだろうと思っていたのですが、妻は「ティッシュペーパー」。いやいや、それもそうだけど、でもここはろうそくでしょ!と、そんなのわかんないよ感で盛り上がりました。
同じものからでも他人同士は結構違うことを考えるという事実を思い知るゲームでもあります。もちろん、だからこそうまく一致したときは爽快。たくさんワイワイ話して、うまくいくかどうかのドキドキ感を味わうのが楽しいゲームです。
(おわり)