「シリト:リミット10」─10分以内に50音全てを使ってしりとりせよ!─

「シリト:リミット10」は、全員で協力して10分以内にしりとりで50音全てを使うことを目指すゲーム。文字の使用回数に制限があるので、だんだん使える文字が減っていくのを切り抜けるのがおもしろどころです。

ゲームは1~5人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。50音ボードを広げた脇に○チップをまとめて置きます。各プレイヤーには「ヒラメキカード」が1枚ずつ配られます。10分という制限時間があるゲームですので、測定するためにスマホやキッチンタイマーなどの道具は別途準備します。

それではゲーム開始です。最初のプレイヤーを決めたら、シャッフルした50音カードを1枚引きます。今回出たのは「や」。これは「や」からしりとりを始めるという意味です。最初の文字が決まったらタイマーをスタートさせてカウントダウンが始まります。

さて、最初のプレイヤーは「や」で始まる言葉を発想しましょう。使える言葉は「3文字以上の名詞」という制限があるので、それも念頭に置いて考えます。

ここでは「やきそば」にすることにしました。この場合、「や」から順番に○チップを置いていきます。

こんな具合です。「゛」「゜」は、それを取った文字と同じものとして扱うので、「ば」を使ったら「は」に○チップを置けばオッケーです。

最後に使った文字にコマを置いて目印としたら次のプレイヤーに交代。今度は「は/ば/ぱ」で始まる文字でしりとりを続けるわけです。

次のプレイヤーは考えた末、「はんかち」にすることにしました。しりとりですから末尾が「ん」の言葉は使えませんが、もちろん途中の「ん」はオッケー。また、「ん」は特例で何回でも使えます。より具体的に言うと、「ん」には○チップを置く場所がありません。

ですので、スタートの「は」→「(ん)」→「か」→「ち」と進めて…

こんな感じで次のプレイヤーに交代です。続いては「ち」で始まる言葉。今度は「ちかしつ」にすることにしました。

スタートの「ち」→「か」…と進めていきますが、すでに「か」は使っていて○チップが置かれています。この場合、○チップをひっくり返します。

こんな感じです。ひっくり返すと出てきたのは「×」。これは、もう「か」は使えないという意味です。同じ文字を使える回数には制限があるのがルールの重要な点。これを踏まえて、どんな言葉でつないでいくとうまくいきやすいかを考えるのがポイントです。

さて、進めていくうちに×チップも増え、なかなか言葉が思いつかなくなっていきます。このゲームは全員でミッション達成を目指す協力型ですが、他の人に言葉やヒントを教えてはいけないというルールがあります。まずは自分の力を振り絞って考えましょう。

それでも苦しいときも出てきます。そんなときに役立つのが「ヒラメキカード」。もし手番プレイヤーが言葉を思いつかない様子のときは、手を挙げることで言葉を代わりに言う役として立候補できます。手番プレイヤーから指名されたら、思いついた言葉でしりとりをつなげます。

ただし、ヒラメキカードを使えるのは1人1回だけ。使ったら裏返しておきます。温存しておいたり、ここぞというポイントで使ったりと、使用するタイミングも考えどころです。

こうして進めて10分以内に全てのひらがなに○チップを置けたらミッションは完全成功。…ですが、その難度はかなり高い印象です。上の写真の例は私が実際に1人でやってみたところなのですが、○チップは5枚残っています。

ここで、残った○チップの数によって分けられている「エンディングカード」を見てみましょう。今回はBランクでした。めくるとちょっとした評価の言葉が書かれています。

このゲーム、私も人と一緒にプレイしたり、他の人たちがプレイしている様子を何度か見たりしていますが、今のところ全ての文字を使ったSランク達成を見たことがありません。終わったあとに遊んだメンバーで反省会的なやりとりをして、「もう1回!」となるのも面白いところです。

難しいと感じた場合にやさしくするための調整ルールも説明書にいくつか載っているので、小さなお子さんと遊ぶときには取り入れてみるのもよさそうです。

しりとりというおなじみの言葉遊びですが、時間制限と文字の使用制限とで一気に厳しくなっていてやりごたえ十分。ナイスプレーの言葉が飛び出して場が盛り上がることもよくあります。時間が迫り、文字制限がどんどん厳しくなっていくのを切り抜けるのが楽しいゲームです。

(おわり)