「コーンジラ」─記憶と戦略で10段アイスを完成させよう!─

「コーンジラ」は、アイスを数字の小さい順に重ねていき、10段重ねにすることを目指すゲーム。記憶と戦略を働かせながら、カラフルでおいしそうなアイスをめくっていくのが楽しいです。

箱の中身は……とにかく全部アイスです!

まずはこちらの「アイスクリームピース」。48枚あって、片面には2~49までの数が書かれています。味も8種類あっておいしそう。

続いては4枚ある「スタートコーン」。コーンの上に1が書かれたアイスが乗っています。これもおいしそうですね~。ゲームが始まったら、最初に配られるスタートコーンにアイスを乗せていき…

最初に10段重ねた人が勝ち。このゲームのタイトルは「コーンジラ(CornZilla)」。意味を調べてみたところ、どうやら「-zilla」という接尾辞はモンスター的なものを表す言葉のようです。

ゴジラ(Godzilla)がその由来とされていますが、このゲームのタイトルは「コーンに乗ったアイスクリームのモンスターを作ろう!」という意味合いなのでしょう。

ところでこの10段重ね、よく見るとわかりますが「数字をだんだん大きくして重ねていく」というルールがあります。ゲームを進める上で大きなポイントになってきます。

さて、ゲームは2~4人で遊べます。準備ではアイスクリームピースを全て数字のない面を上にして広げ、1人1枚スタートコーンを受け取りましょう。

ゲームが始まったら自分の番ですることは、場のアイスを1枚めくること。

めくったアイスは、自分のアイスに重ねるか、裏向きにして場に戻すか、どちらか選びます。ここでは6をめくったので重ねることにしました。これで次の人に交代です。

次の人がめくったのは36。これを1の上に重ねるには間があり過ぎる…というわけで、裏向きで場に戻すことにしました。

次の人がめくったのは49。一番大きな数字です。これを重ねてしまったら、もう上には重ねられなくなります。残念ながら場に戻すわけですが、どれが49だったか覚えておくのも大事でしょう。ゲームの終盤でそれを知っていると役に立つはずです。すぐには役立たないことも長期的に覚えておくのがポイントのひとつです。

次の人がめくったのは16。1の次としてはちょっと離れてる…でも取っておくのもありかも知れない……よし、今回は取っておこう。という感じで、数字の感覚を吟味して考えるのも面白いところです。

さて、手番が一周回って次の人がめくったのは18。6の次としてはちょっとジャンプするな…。ただ、さっき16取った人は次にこれ絶対狙ってくるよな……。というわけで、ここもまた考えどころ。自分のことだけでなく、人の状況も踏まえた考えが必要になってくるのもおもしろどころです。

このプレイヤー、迷った末に重ねることにしました。そのあと、また一周回って自分の番でめくったのは…

15。アイスは小さい順に並べるルールですので、この場合は裏向きにして戻さないといけません。うーん、残念。でも、めげずに次の番が回ってくるまでに他の人がめくったカードを見て覚えておくと有利になるはず。神経衰弱系のゲームは他の人の番のときにも集中すべき点があるのが特徴ですね。

これを繰り返して、最初に10段重ねを作った人が勝ち、というわけです。

見た目が華やかで、場が盛り上がること請け合い。家庭などで繰り返し遊ぶなら、「あの味のアイスの数は、あれとあれがあったはず…」と、覚えていくやりこみ要素があるのもトランプでの神経衰弱とは違うところです。子どもはこういうの、本気で覚えますよね。

小さな子にとっては、楽しく遊びながら数の大小の感覚を知る経験にもなりそう。運と記憶に加えて、先の見通しや他者を意識した戦略もほどよくあるのが大人的にも面白いゲームです。

(おわり)