「アルティメットカウントゲーム」─計算と早出しで熱くなるスピード競争─

「アルティメットカウントゲーム」は、指定された計算に合う数字カードをどんどん出していくゲーム。計算で頭を、早出しで手先をフル回転させて熱くなります。

箱の中身は全てカードで、全部で73枚。1~10までのカードがほぼ同じ枚数ずつあります。それぞれの数字カードには、青・黄・赤の3色があります。

青のカードのまん中には「±1」、黄は「±2」、赤には「±3」と書かれています。カードの隅の数字と合わせて、この「±」の数字もゲームにかかわってきます。

さて、ゲームは2~4人で遊べて、3人プレイ時のセット例はこんな感じ。1枚を表向きで場に出し、残りは人数分に同じ枚数ずつ配り切ります。配られたカードから4枚取って最初の手札とし、残りは自分の山札です。手札を一斉に手にして、ゲーム開始です。

ゲームの目的は、自分の手札と山札を全て場に出すこと。カードを出すにはルールがあるので、まずは場のカードに注目しましょう。上の写真の例では黄色の5、つまり「5(±2)」となります。

このとき次に出せるカードは、「5+2」の答えである「7」、または「5-2」の「3」。手札には「3」があるので、すぐに出しましょう。このゲームに「自分の番」はありません。「場のカードから判断する→手札と照らし合わせて出す」という、計算と手の動きの素早さが大切です。

続いての場は「3(±1)」ですが、手札には2も4もありません。自分の山札からカードを引いて補充し、そこにあったら出すことができます。こうして山札をなくし、最初に手札を全て出し切ったプレイヤーが優勝です。

新しく引いた手札を確認する間にも、別のプレイヤーがカードを出して状況が変わることもしばしば。柔軟にどんどん頭を切り替えていくのも大切です。

場のカードを計算して0やマイナスになるときには、そこに10を足したカードを出せます。また、計算が11以上になるときには、そこから10を引いた数を出せます。ちょっとだけややこしいですが、私の場合は頭の中で「1~10の数列が循環している」と考えるようにしています。イレギュラーな場合も、自分なりの情報処理の仕方を工夫をするのがポイントです。

手札の補充は、いつでもいくらでもできます。出せるカードがなくてもあってもどんどん引ける。手札を多くするほどカードを出せる受けは広がるけど、手さばきは難しくなるかもしれません。計算と手の動きとを、どうバランスさせるのかも考えどころです。

「カードの色」と「±の数字」はリンクしているので、慣れてくると計算せずにパパっと素早く処理できるようになっていくのも気持ちいい。頭も手もフル回転させ、集中力を思いっきり使うのが気持ちいいゲームです。

(おわり)