「ゴブレット・ゴブラーズ」─戦略と記憶がポイント、油断禁物の三目並べ─

「ゴブレット・ゴブラーズ」は、「○×ゲーム」としてもおなじみの三目並べ。ただし、並べるコマに仕掛けがあって、戦略と記憶とうっかり度がポイントになってきます。

「井」のマスを埋めていく三目並べという点は「○×ゲーム」と同じ。このゲームでは並べていくのが○×ではなく自分が担当する色のコマ。各色のコマは6個で、大・中・小と3種類の大きさが2個ずつあります。大きさが違うので、かぶせられるようになっているのがポイントです。

さて、ゲームは2人専用で、セット例はこんな感じ。担当色を決め、コマを自分の前に置きましょう。「井」の線の色は単にデザインで、ゲーム内容には関係しません。

自分の番にすることは、自分のコマを1つ「井」のマスに置くこと。「○×ゲーム」で、○や×をマスに書くのと同じ感じです。こうして順番にコマを置き、3つの自分のコマを縦横ななめの1列に並べたら勝ち、というわけ。

「○×ゲーム」と違うのは、マスにあるコマに、より大きいコマをかぶせて置いてもよいという点。上の写真の例では、オレンジが勝ちとなるわけです。

これだけのルールで、うっかりさせられることがしばしば。相手が置いてくるコマの可能性を踏まえて、自分のコマを置いていく必要があります。

また、既にマスにあるコマを移動させるのもオッケー。上の写真の例では水色の勝ち。どんな重なりになっているか記憶しておくことで、次の展開につながっていきます。

また、コマを取って中から別のコマが出てきた時点で、三目並べが成立していたら並んでいる色の勝ち。上の例では、オレンジの番なのに水色が勝ってしまっているわけです。

このあたり、うっかりをしでかさないようにする注意力がポイント。「あっ!そうだった!」「しまった、わかってたのに~」と、勝負の緊張感とそれがほどけたときの落差もおもしろどころです。

おなじみの「○×ゲーム」に、「マスのコマを移動できる」・「大きいコマをかぶせられる」・「中からコマが出てくることがある」という要素が加わったことで、戦略性・記憶力・集中力の必要性が大幅にアップ。「あそこがこうだから…」「いや、そうするとあれがくるはず…」と、目に見える情報+隠れたコマの記憶をもとに、次の一手を考えるのがポイントです。

勝ったら嬉しいのはもちろん、負けたときにも「そうだった~!」と、悔しさとうっかり感にひたるのもなんだか楽しい。「うーん、もう1回!」と、後を引くのが楽しいゲームです。

(おわり)