「トータスMEDAL」─合計で10ぴったんこを目指す、数字タイルの神経衰弱─

「トータスMEDAL」は、数字のタイルを使っておこなういわゆる神経衰弱。めくった数字の合計を10ぴったりにするのを目指すので、記憶の使い方を工夫するのがおもしろどころです。

箱の中には数字が書かれたタイルが29枚。1~10までの数字が振られています。積んだ高さからもわかりますが、数字によって枚数が異なります。これらのタイルをたくさん手に入れることがゲームの目的です。

さて、ゲームは2~4人でプレイできて、何人で遊ぶときもセット例はこんな感じ。全てのタイルを裏向きでシャッフルして、重ならないように広げて並べます。

自分の番にまずするのは、どれか1枚のタイルをめくること。ここでは2が出てきました。出た数字が10以外の場合は、次のタイルをめくります。

続いて出たのは4。これまでにめくったタイルの合計が10未満の場合は、さらにタイルをめくります。

おっと、今度は8。合計が10を超えてしまったので、ここで自分の番は終了。全てのタイルをその場で裏向きに戻して、次のプレイヤーに交代です。次のプレイヤー、実はチャンスです。

一度裏向きにしたタイルですが、さっき出たタイルの場所を覚えていたら、8と2を続けてめくれるでしょう。たし算すると、10。

めくったタイルの合計が10ぴったりになったら、それらのタイルを手に入れることができます(いきなり10をめくったときもその1枚をゲット)。得点は数字とは関係なく、タイル1枚につき1点。再びタイルをめくっていき、自分の番を続けられます。

普通の神経衰弱と同様に、よく見て覚えておくことがポイント。また、神経衰弱系のゲームは、人がめくったものも集中して見ておくことが大切。自分の番以外でも、勝つためにすることがはっきりあるわけです。

このタイル、結構な厚みがあって手にしたときの感触が心地いい。普通のトランプで神経衰弱をするとめくるのに手間取るときがありますが、厚みがあるのでパカパカ気持ちよくめくれます。

タイルは全部で29枚と少なめなのも覚えやすく、記憶モノが苦手な人も軽い気持ちで楽しめそうです。

ゲール中、めくりかたによっては、一気にたくさんのタイルをゲットすることも。記憶の活用の仕方に工夫のしどころがありそうです。こうしてゲームを進めていき、全てのタイルが場からなくなったらおしまい。タイルの枚数で順位をつけます。

トランプでやる神経衰弱では、偶然でペアを取れることはあんまりないかと思います。このゲームの場合、めくっていって「なんか10になったぞ、ラッキー!」ということが結構ある印象。逆に、4枚くらいめくったあとの1枚で10を超えちゃうときも、がっかり感が面白い。

タイルにはアラビア数字だけでなく、ドットと正多角形も数字とリンクして描かれています。数字の概念が視覚的にわかり、デザインとしてもかっこいいです。

厚みゆえのめくりやすさに加えて、タイルは場からサクサクなくなっていくのでテンポよくゲームが進むのも特徴です。一気に大量ゲットしたり、あと一歩で逃したりと、意外なドラマも楽しいゲームです。

(おわり)