「ワードスナイパーキッズ」─冒頭文字とテーマの指定に合った言葉を見つけよう─

「ワードスナイパーキッズ」は、「【ら】で始まる【動物】」など、冒頭文字とテーマの指定に合った言葉を見つけるゲーム。言葉の発想とコミュニケーションが盛り上がり、キッズ版ということでお題はやさしめですが、大人が一緒に遊んでもしっかり楽しいです。

箱の中身は全てカード。ゲームは2~6人で遊べることになっていますが、やろうと思えば1人でもさらなる多人数でも遊べます。ゲーム開始時にはカードをシャッフルし、「お題」の面を上にして1つの山札にします。何人で遊ぶときもセットの仕方は同じです。

一番上のカードをめくって隣に置いたらゲーム開始です。上の写真はどういうことか言うと「【ら】で始まる【動物】を早いもの勝ちで言ってね」というわけ。ライオン、ラクダ、どちらもオッケー。最初に言えた人が「ら」のカードを手に入れます。ゲームの目的は、こうしてたくさんのカードをもらうことです。

指定された条件を満たす言葉を想起するのがポイントです。頭の中を言葉がグルグル巡る感覚が楽しいです。上の例の場合、ラッコもありですね。他の人がちょっと思いつかないような言葉が出ると、「おおーっ!」となって盛り上がります。

上の写真は「【く】で始まる【おいしいもの】」。クッキー、栗、串カツなんかもそうですね。

誰かが「くわい」なんて言ったら、「それってなんだっけ?」と、派生する話も生まれそう。「おせち料理によくあるやつでさ」「そんなのあったっけ?」などなど、発想や言葉がきっかけになった話が弾むのも面白いです。また、濁点(゛)・半濁点(゜)をつけるのもアリというルールなので、「グラタン」もオッケーです。

続いては「【ふ】で始まる【ともだち】」。しばらく考えて全員が「思いつかないね…」となった場合は……

山札からもう1枚めくってもよいことになっています。この場合、どちらを言っても構いません。「【ふ】で始まる【おしごと】」を言えたら「ふ」のカードをゲット、【め】の方で言えたら「め」をゲット、というわけです。

こうして答えてはめくって繰り返し、最後の1枚となったらゲームはおしまい。手に入れたカードの枚数で競います。

ここで少し、どんなお題があるかを見てみましょう。これらは「実在するものを思い出す系」という感じでしょうか。スーパーや食事のメニューを思い出して考えるわけです。「知識タイプ」と言えるかもしれません。

こちらは「感じ方系」と言えばよいでしょうか。それぞれのプレイヤーが感じる「かわいい」や「すき」を発想するわけです。人との間に感じ方の違いがあって、「そうかなー?」「確かに!」とやりとりが生まれるのも楽しいです。

説明書にはよりやさしいルールとして「冒頭文字だけ指定して言葉を言う」「お題だけ指定して言葉を言う」という遊び方も紹介されています。小さなお子さんと遊ぶときには、ゆっくり対話する雰囲気で楽しむのもよさそうです。

めくったカードを見て、みんなで真剣に言葉を発想するのがまず楽しい。また、「これはちょっと違うかも…」と思ったものでも、とりあえず口に出すと話が弾むことも多いように思います。しっかり考えつつ、やりとりがワイワイ盛り上がるのも楽しいゲームです。

(おわり)