「エジソンの電球」─論理思考でゴールに向かってドミノ牌を倒せ─
「エジソンの電球」は、ドミノ牌を問題の指定にあわせて並べ、どこに牌を追加すればゴールまで倒せるかを考えるゲーム。分岐や仕掛けをうまく使って、ゴールまでつながると気持ちいいです。
箱の中身のメインはドミノ牌。4色あって、全部で30個。ほどよい重さで、持ったときの感覚にも手ごたえがあります。
他にたくさん入っているのは「ドミノシート」と呼ばれるもの。これらを並べて「-」「×」の切れ込みにドミノを立てていきます。
左下の電球マークつきの部品は「ゴールスイッチ」。これを倒すようにドミノ牌を並べるのがゲームの目的です。
このゲームは、付属の問題集に掲載された問題を解いていくというのが基本的な遊び方。40問あるうち、2問目はこんな風になっています。
まずは指定通りにドミノシートを並べましょう。また、緑色のものは「はじめからここにドミノ牌を立ててね」という意味です。その通りに準備してみると……
こんな風になります。追加するドミノ牌の枚数には問題ごとに指定があり、今回は5枚です。
さて、どう並べたらゴールスイッチを倒せるか…。もともと立ててあるドミノ牌は全て倒すことも条件に含まれます。まずはよく観察することが大事です。
うーん、こんな感じかな? と並べてみました。限られた枚数のドミノ牌をどう使うかが考えどころです。では、倒してみましょう。
うまくいきました。ゴールスイッチがカシャッと立つのが気持ちいいです。
条件を満たすように論理的に考えるのがポイントです。ただ、相手はコンピュータではなくドミノ牌という物理的な存在。あわてていると、並べ途中のドミノに手をぶつけてパタパタパタ……となることもあります。手先を慎重に使って、丁寧に作業を進めることも必要になってくるのも特徴です。
先の問題に進むと、倒してはいけないドミノ牌を立てる問題も出てきます。スタートとして指定されている左下から並べ始めていきつつ、ゴールスイッチは2つあるので両方とも倒すことも必要です。
……まあこんな感じかなと並べてみたのですが、この並べ方のまま進めたところ、うまくいきませんでした。頭の中で考えたつもりでも、実際に手を動かして初めて気づくことがあるのも面白いです。自然と試行錯誤が引き出されます。
さらに先の問題に進むと、「ターンスイッチ」という仕掛けを使って解く問題も登場します。思考がより深まるのと合わせて、からくりの楽しさにやる気にさせられます。
遊んでいるうちに、自然と論理思考や試行錯誤が生まれるのが面白いドミノ倒し。慎重に並べるには集中力や注意力も必要で、それを乗り越えてうまくいったときの気持ちよさが味わえるゲームです。
(おわり)