「めざせ!ミリオンヒットメーカー」─言葉カードを組み合わせてヒット商品を作ろう─

「めざせ!ミリオンヒットメーカー」は、言葉カードを組み合わせてミリオンヒットしそうな商品を作るゲーム。いろいろな発想が生まれて、感心や笑いがたくさん生まれます。

箱の中身のメインは何と言っても「ことばカード」。500枚もあります。箱にきれいに収めてあるとスッキリ見えますが、実際には迫力を感じる量。それぞれにいろいろな言葉が書かれています。

説明書にはいくつか遊び方が載っていますが、ここでは「発表会モード」を紹介します。

ゲームは2~8人で遊べて、6人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーに「ことばカード」を12枚ずつ配ったら、リーダーを1人決めましょう。

リーダはサイコロを振り、開発する商品のテーマを決めます。ここでは1が出たので、テーマは本。小説、マンガ、絵本、写真集など、ヒットしそうな本の名前をこれから考えるというわけです。(※サイコロを使わず、好きなようにテーマを決めるのもオッケーです)

商品名は2枚のカードをつなげて作ります。各プレイヤーは一斉に、手札をよく見て商品を考えましょう。

このゲームのテーマは「ヒット商品の開発」。私はつい面白さ優先で考えてしまいがちなのですが、考えるのはあくまで売れそうな商品。想像力を働かせて、人気の出そうな商品を考えるのがポイントです。

できたら2枚のカードを伏せて出し、目印として「済」マークを置いておきます。

さて、全員が出したら発表タイム。ここではリーダーの左隣のプレイヤーから自分の開発した商品を発表していきます。普通にめくって発表してもいいのですが、実際に遊んでみると、前フリを話してから発表してみたくなることもありました。

例えば「ひねくれ者のペンギンが、時には仲間とぶつかりながら成長を遂げていく物語、そのタイトルは……」

「クセが強いペンギン」!……という感じ。あおりがうまく言って「おおー!」と反応があると嬉しいです。

もちろん、カードをめくって発表してから説明をするのもあり。うまく話をすると「なるほど、これは売れそうだわ~」と、説得力も生まれます。

各プレイヤーの商品が出揃ったら投票タイム。自分以外のもので、一番売れそうだと思う商品を「せーの!」の合図で指差します。最多得票の商品は場に残しておきましょう。

続いて各プレイヤーは2枚ずつカードを引き、リーダーを次のプレイヤーに交代して次のラウンドに入ります。これを繰り返して人数分のラウンドが終わったら、各ラウンドで残った商品を改めて見てみましょう。

残った商品を作った数が最も多いプレイヤーは「ミリオンヒットメーカー」の称号が与えられます。ゲームの勝敗を意識するタイプのゲームではないかもしれませんが、いわゆる優勝に当たるわけです。

また、残った商品の中から、最もヒットすると思う商品を投票します。ここでの最多得票が「No.1 ミリオンヒット商品」。上の写真の例では花丸チップを投票に使って「3時のチアリーダー」が選ばれました。午後の後半に向けて現れて、元気づけてくれそうです。

手札が12枚あるのでいろいろな組み合わせを考えられます。ただ、お子さんが遊ぶときには手で持ってやりくりするのがちょっと大変かも。もしあるようでしたら、カード立てや衝立になるものを用意するとスムーズに遊べそうです。

遊んでみて盛り上がったのは、商品の巧みな説明や、人の商品に対するツッコミといったやりとり。感心や笑いがたくさん起きました。今回紹介した「発表会モード」の難度上位版「上級生モード」のほか、カードを使って話をつなげていく「おはなしモード」も説明書に載っています。いずれも想像力を発揮したり、意外な発想に驚かされたりするのが楽しいゲームです。

(おわり)