「メイメイ」─未知の物事にほどよい名前をつけよう─

「メイメイ」は、想像上の未知の物事にほどよい名前をつけて当て合うゲーム。うまく命名してほどよく伝わると得点になるルールなので、センスのさじ加減を考えるのが楽しいです。

箱の中身は全てカードで、全部で100枚。どのカードにも架空の物事が描かれています。いずれもなんとも言えない感じが絶妙なものばかりです。これに名前をつけたり、名前を聞いてどのカードかを当てたりしながらゲームは進んでいきます。

さて、基本ゲームのルールでは3~6人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。1人1枚ずつ裏向きのままカードを引き、「得点カード」として手元に置いておきます。最初から1点持っていることになります。(この意味はだいぶ後に説明しますが、とりあえず気にしないで大丈夫です)

残りは裏向きの山札として積んでおき、最初の「名付け親」を決めましょう。

ゲームは1人の「名付け親」と、その他の「解答者」とに分かれて進んでいきます。「名付け親」は山札一番上のカードを引いて、自分だけ見ます。今回は「異国の家庭料理」の名前を考え、発表するというわけです。

のちほど得点のルールを説明しますが、うまく得点するためには「誰かは当ててくれるけど、はずす人もいる」というさじ加減で名前をつける必要があります。わかりやす過ぎても、さっぱりわからなくてもダメというわけです。

というわけで、今回は「カボウペ」という名前をつけてみました。わかるような、わからないような…という感じで考えてみたつもりですが、いろいろな感じ方があるかもしれません。人の感じ方を想像しながら、自分なりに発想して考えることが必要な場面です。

つづいて名付け親は、山札からカードを引きます。名付けたカードと混ぜて表向きに並べ、解答者にどれが「カボウペ」なのか当ててもらうという流れになっていきます。カードを引いて選択肢を増やすというわけです。

追加する枚数は1~3枚のうちから選べます。引いた1枚目は「地元にしかないコンビニ」。あまり「カボウペ」っぽくないかも……。というわけで、もう1枚引いてみます。

2枚目は「収穫と捕獲の神」。これはちょっと「カボウペ」っぽい気もする…。では、カードを引くのはここまでにして、シャッフルして表向きに並べることにします。

こんな感じで並んだら、解答者はどれが「カボウペ」か考えます。当てると得点になるので、名付け親の感性を想像して推理する場面です。

答えが決まったら、解答者はせーのの合図でこれだと思うものを指差します。指差しのパターンによって、得点の結果が変わってきます。

これは全員はずれの例。この場合、出題者も解答者も全員0点です。当てることも、ほどよく当ててもらうこともできなかったわけです。

これは全員あたりの例。この場合も全員0点となります。わかって当然、名付けが簡単すぎる、という感じです。

これは、あたりもはずれもいるという例。この場合は得点が発生します。正解の解答者は1点。そして、出題者には「はずれの解答者の人数分」の得点が入ります。上の写真の場合は2点となります。

得点したプレイヤーは、山札から裏向きのままカードを得点と同じ枚数分「得点カード」として受け取ります。このラウンドでの正解カードは「採用カード」として場に置いておきます。

得点がどの結果になった場合も、解答者役を左隣のプレイヤーに交代してゲームを続けていき、「採用カード」が「プレイヤー人数+3枚」になったらゲームはおしまい。その時点での「得点カード」の枚数で競います。

カードはどれも不思議な感じ。名付け親として名付けるときに難しいと感じた際は、自分の「得点カード」を手札に加えて、名付けるものの選択肢を増やすことができます。一度手札に加えたカードはもう得点としては数えないので、得点を減らすことと引き換えに、名付けやすいカードを手にする可能性に賭ける場面です。

2人で遊ぶときは3人以上のときとは異なる「協力ルール」が説明書に載っていて、こちらも面白いです。どちらで遊ぶときも、正解発表のあとに理由や感じ方が自然とみんなから出てきてやりとりが生まれます。発想や想像をしながら、コミュニケーションが盛り上がるのが楽しいゲームです。

(おわり)