「パンピンポンゲーム」─混乱とスカッと感が楽しいカード早出し競争─

「パンピンポンゲーム」は、「パン」「ピン」「ポン」などのカードを「パン→ピン→ポン」の順で早出ししていき、手札を全て出し切ることを目指すゲーム。頭がフリーズしたり急に冴えたりするのが楽しく、スカッとしつつ笑いも巻き起こります。

箱の中身は全てカードで、全部で7種類。「パン」「ピン」「ポン」の通常カードと、それ以外の特殊カードに分かれます。

ゲームは2~6人でプレイできます。始める準備として、カードを裏向きにして全員に同じ枚数ずつ配ります。

4人プレイ時のセット例はこんな感じ。手札は1人10枚ずつですが、まだ手に取って見てはいけません。残ったカードは山札として、そこから1枚めくって場に出したら準備完了です。「パンピンポン、スタート!」の合図で一斉に手札を取り、ゲーム開始です。

ゲームの目的は「パン→ピン→ポン」の順に出すというルールに従って手札を出し、全て出し切ること。上の写真で場にあるのは「ポン」なので、「パン」が出せるわけです。

ではどんどん出していきましょう。やることは簡単ですよね。ポンなんだからパンを出そう……と思っているうちにポンが出されて、じゃあピンだと思っていたらまた出されて、それなら次はパンだ!……いや、ポンか??

…実際にやってみるとこんな感じで混乱。冷静に判断して素早く行動するのがポイントです。次々と移り変わる場に対応する柔軟性の必要性も感じました。

カードを出すのは必ず1枚ずつ。いっぺんに複数枚は出せません。また、同じ人が続けて出すこともできません。自分が出したあとは、他の人が出してからでないと出せないわけです。このルールが効いていて、ゲームにリズムの緩急が生まれるのもおもしろどころです。説明書には書いてありませんが、カードを出すときに「ピン!」「ポンパン!」と声に出すことにするのも楽しいです。

「パンピン」「ピンポン」「ポンパン」の特殊カードは、2つの言葉の組み合わせとして使います。「ポン」のあとに「パンピン」、そのあとはまた「ポン」です。理屈は簡単ですが、微妙にリズムが狂って惑わされます。

「スキップ」はいつでも出せて、前の言葉の次の言葉を飛ばします。「パン」→「スキップ」→「ポン」です。

「パピポ」はパンピンポンのどれとしても出せます。強いのですが、これを含めて特殊カードは最後の1枚として出せません。(もし手札が特殊カードだけになったときは、山札から通常カードを引けるまで引いて手札に加えます)

こうして手札を出し切ったらその人が1勝。再び配り直して繰り返し、3勝したプレイヤーが優勝です。

すごく簡単なルールですが、そう感じるのは全員同じ。だからこそみんなが必死になってやると思い通りにならず、あっ…あっ…となるのがもどかしくて楽しいです。そうかと思うとやけに頭が冴えて、ビシバシとカードを出せて気持ちよさを感じられることも。スポーツみたいな雰囲気も漂います。

説明書にはチーム戦のルールや、タイムトライアルに挑戦する1人モードの遊び方も載っていて、いろいろなスタイルで楽しめます。軽い気持ちで遊べつつ、やってみると本気にさせられるのが楽しいゲームです。

(おわり)