「オン・ザ・ドット」─透明カードを重ねてお題と同じ模様を作ろう─

「オン・ザ・ドット」は、ドットが描かれた4枚の透明カードを重ねて、お題と同じ模様を作るゲーム。繰り返し遊ぶうちに、だんだん上達を実感できるのが楽しいです。

箱の中身で印象的なのは、4枚セットが4組ある「透明カード」。フチの色で見分けが付くようになっています。

4枚を広げるとこんな感じ。どのセットも描かれているドットの構成は同じです。

こちらは64枚ある「お題カード」。ドットがいろいろと散らばっています。4枚の透明カードを重ねて、これらお題カードと同じ模様にすることがゲームの目的です。

ゲームは1~4人で遊べて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーは透明カードを1セットずつ受け取ります。お題カードは真ん中に裏向き山札として置きましょう。

ゲームが始めるには、誰でもよいのでお題カードを1枚めくって場に出します。

この瞬間から早い者勝ちの競争がスタートです。透明カードを使って、場のお題カードと同じ模様を作りましょう。

4枚の透明カードを重ねる順番は自由。回転も自由ですし、ひっくり返すのもオッケーです。お題をよく見て、どうすれば同じ模様になるのか考えながら素早く手を動かすのがポイントです。

お題の模様ができたら「オン・ザ・ドット!」と叫びましょう。全員手を止めて、正しくできているかを確認します。正解だったらお題カードをゲットします。この流れを繰り返し、最初に5枚ゲットした人が優勝です。

(不正解の場合、そのプレイヤーはこのラウンドでは脱落、他のプレイヤーが引き続きお題作りに戻って、正解者が出るまで続けます)

このゲーム、やってみるとわかるのですが、「4枚重ねてないのにできちゃった」ということが起きます。次の写真の上段、2枚重ねただけでお題通りになっています。

ただし、このゲームの条件はあくまで「4枚重ねてお題と同じ模様を作る」というもの。いらない2枚もうまく重ねて、4枚重ねないといけません。こんな感じで、ドットを見えるようにしたかったり、隠したかったりとやりくりするのがおもしろどころです。ササッとできると気持ちいいですよ~。

「お題通りに作る早い者勝ち競争」というゲームは他にもいろいろあります。

「ドクターエウレカ」「ゴーゴージェラート」などがそうです。これらのゲームはお題カードに「正の向き(=わかりやすい方向)」があるので、場に出すとプレイヤーによって見やすさに差が生まれます。

それはそれでやりくりの仕方はありますが、「オン・ザ・ドット」の場合はどこからでも見やすさに違いがありません。「正の向き問題」を考慮しないでいいという遊びやすさも特徴です。

初めて遊ぶと「あれ?あれ…?ほんとにできるの?」となることもありますが、繰り返すうちにコツがわかって、だんだん早くできるようになっていくのも嬉しいです。

それでもプレイヤー間の実力差が大きいときは、お題を全く完成できない人が出てくることもあるかもしれません。そうした場合は「個別に1枚ずつお題を配って、できたら次のお題を取る。最初に5枚できた人が勝ち」という形にルールにすると、お題完成の経験を全員ができるようにアレンジできます。

また、「上の例と同じ形式で進めて、全てのお題をクリアするまでどれだけ時間がかかるかタイムアタックする」という形にすれば協力型風にもなります。ゲームがシンプルなので、メンバーにあわせて遊び方をいろいろ工夫する余地がありそうです。

どんどん手を動かして試行錯誤するもよし、よく観察して最短距離で正解を目指すもよし…という感じで、自分にあったスタイルを見つけるのも楽しそう。説明書にはソロプレイルールも載っていて、練習モード的に1人で遊べるのも特徴です。経験を重ねてサクサクできるようになっていくのも楽しいゲームです。

(おわり)