「ミッケ!たからさがし」─お宝探してよく見てガサゴソ─

「ミッケ!たからさがし」は、たくさんのお宝コマをよく見てガサゴソして、探しものを見つけるゲーム。ほんとにそれだけ、でも子どもは夢中で、大人も意外と難しくて楽しめます。

このゲームは、本「ミッケ!」が元になっています。たくさんのさまざまなものが散りばめられた実写ページの中から、指定された何かをよく見て探す本です。これ、私も一時期よく読んで(?)いたことがありました。「ミッケ!たからさがし」はそのボードゲーム版です。

箱の中身のメインは128個の「たからもの」。コマやフィギュアではなく、説明書には「たからもの」って書いてあるんです。

形は32種類といろいろ。各4色あるので合計128個というわけです。それらをザザッと入れるボウル状の容器もあります。

こちらはたからものが6つずつ載っているカード。両面仕様で、片面はカラー、反対面は白黒となっています。

さて、ゲームは2~4人で遊べます。準備としてまずはたからものを全てボウルに入れましょう。続いて1人1枚ずつカードを配ります。「ふつうモード」ではカラー面、「かんたんモード」では白黒面を使います。上の写真は3人プレイでふつうモードのセット例です。

自分の番にすることは、まさにたからさがし。自分のカードに載っているお宝をボウルの中から探します。ただし、時間制限あり。スタートの合図で砂時計をひっくり返し、落ちきるまでが持ち時間です。両手をうまく使って、よく見てお宝を探しましょう。

目的はカードにあるお宝。それらを探すだけ。「こんなの簡単…」と思いつつ実際に遊んでみた私の初回プレイでは、全然見つけられませんでした。

予想外に難しい。さらに、砂時計の時間はたったの15秒。気持ちばかりあせり、私が初めて遊んだときは1つも見つけられなくて衝撃でした。(※その後、大人が遊ぶ様子を何度か目にしたところ、私と同じようになった人も結構いたので自分だけが特に下手というわけではないはず…)

あとになって思うと、探してるつもりでガサゴソやってるだけだったような気がします。ともあれ見つけたら手に取って、カードに乗せていきましょう。15秒経ったら次の人に交代、これを全員1回ずつおこないます。

※ちなみに「かんたんモード」の白黒面では、色を問わず形が同じならオッケーというルールです。

手番が一周したら、今度は全員で一斉に探す時間に移ります。ここでは砂時計は使わず、スタートの合図でみんないっぺんに探してオッケー。ただし、先ほどの1人で探す時間とは違い、片手だけしか使えません。

そして最初に6つ見つけたらその人がこのラウンドでの勝者。勝利の証として自分のカードを手元に置きます。続いてたからものをボウルに戻し、新しくカードを配り直して次のラウンド。これを繰り返し、最初に3枚のカードをゲットした人が優勝です。

ほんとにシンプル。ただ、探すコツのようなものは繰り返すうちにわかってくる気がします。よく見て探すとはどういうことなのか、ガサゴソと手を使うときはどんな注意点があるか、そもそも自分の探しものを把握するにはどうするといいのか…などなど、発見があるはずです。

たからものはそれぞれ結構カチッとした素材でできていて頑丈。ただただ並べるだけでもなんとなく面白く、ゲームとして遊ぶ以外に子どもそれぞれが楽しみ方を見つけそうです。

というわけで、本「ミッケ!」がゲームになった「ミッケ!たからさがし」。サクサク見つかったり、急にさっぱりわかんなくなったりする不思議な感じも面白いです。「このお宝、なくなっちゃってるんじゃない?」と疑う大人プレイヤーも何人か見ましたが、よく探すといつも出てきていました。幅広い年齢でワイワイ楽しめるゲームです。

(おわり)