「タッチイット」─輪郭線を触って描かれた絵を当てよう─
「タッチイット」は、イラストの輪郭線が盛り上がった特殊印刷のカードを手で触って、何が描いてあるかを当てるゲーム。じっくり探りたいところですが、ライバルとのスピード勝負要素であせる気持ちになるのも楽しいです。
箱の中身は全てカードで52枚。赤い裏面には絵が4つ。反対の表面にはそのうちどれか1つが描かれています。この面の印刷をよく見ると…
特殊な印刷で輪郭線がツヤツヤとした素材で盛り上がって印刷されています。手で触っても読み取れる、というわけです。
さて、ゲームは2~6人でプレイできて、4人プレイ時のセット例は下の写真のような感じです。
各プレイヤーに1枚ずつカードを配りますが、これはまだ触ってはいけません。スタートの合図をしたら全員同時に触ることができます。
それではスタート、何が描かれているのかな…。正解は裏面の絵の4択です。そう聞いて、それなら簡単!……と、私も最初は思ったのですが、これが意外と難しい。指先に神経を集中して、正しく読み取りましょう。
これだと思ったら「わかった!」と声に出してカードを置きます。あとで答え合わせをするのでじっくり吟味したいところですが、最後の1人になってしまうと解答権がなくなってしまいます。誰かが「わかった!」すると気持ちがあせって、「どうする?自信ないけどわかったいっとく?いや、もっと触る…?」となるのが面白いです。
1人以外が「わかった!」したら、コールした順番で答え合わせです。正解だと思うものを言ってカードをめくりましょう。正解していたら得点で、最初に正解した人は2点、それ以降の正解者は1点です。得点がこういうルールになっているので、感触の吟味とスピードに葛藤があるのがおもしろどころです。
解答権のあるプレイヤーの答え合わせが終わったら、改めてカードを1枚ずつ配って2ラウンド目。これを繰り返して最初に7点以上取ったプレイヤーが勝者です。
和風テイストの絵柄も楽しい雰囲気。感触で当てるのは意外と難しいですが、それでも4択なので運勝負での賭けどころもあったりします。子どもと遊ぶときは勝敗や得点要素を除いて、じっくりとクイズ的に楽しむのもよさそう。簡単ルールながら、手先を研ぎ澄ませたり駆け引きがあったりするのが楽しいゲームです。
(おわり)