「うんちしたのだぁれ?」─スピードと記憶がポイントのカード出しバトル─

「うんちしたのだぁれ?」は、指定された動物を手札から早出しするスピード勝負のゲーム。早さ以外に記憶も重要で、うっかりするとうんちを押し付けられてしまいます。

箱の中身は主にカード。表面の背景は6色あり、色ごとに6枚で1セット。ハムスター・ウサギ・ネコ・魚・鳥・カメの6種類のペットが描かれていて、背景色以外はどのセットも同じ内容です。

また、上の写真の右上にある茶色いチップは「うんちっプ」なるもの。うんちのチップでうんちっプ、というわけです。説明書に載っているゲームのストーリーは、「大きなうんちが部屋の真ん中で見つかりました」という書き出しで始まる衝撃的なもの。うんちをした犯人を他人のペットに押し付けるのがゲームの目的です。

さて、ゲームは3~6人でプレイできて、4人で遊ぶ時のセット例はこんな感じ。いずれか1色6枚のカードをセットとして受け取り、手札とします。

ゲームはラウンド制で進めていきます。まずは第1ラウンドの最初の「押し付け役」プレイヤーを決めましょう。

「押し付け役」となったプレイヤーは、まず手札から1枚を場に出します。そして、ある形式でセリフを言います。それは、

『うんちをしたのは、私の【出したペット】じゃないよ。誰かの【ペットの種類】がしたと思う』

というもの。自分のペットではなく、人のペットのせいにしようとするわけです。それを聞いた他のプレイヤーは…

言われたペットを手札から探し、素早く場に出しましょう。最初に正しく出せたプレイヤーだけが手札を減らせます。全ての手札を出せるとラウンドを無事に抜けることができます。

ここでのポイントは、聞いた情報と手札を照らし合わせ、素早く行動に移すこと。ルールを聞いて「そんなの簡単だじゃない…?」と思っていた私ですが、意外とあせって手間取ります。

手札を出したプレイヤーは次の「押し付け役」となり、先ほど同様にセリフを言います。こうして、犯人の押し付け合いが続いていきます。

このとき、何のペットがどれだけ出てきたかを覚えておくのもポイントになってきます。なぜかと言うと…

「押し付け役」になって言ったペットが他のプレイヤーたちの手札になかった場合、新しくペットが出てきません(手札にあるなら必ず出さなくてはいけません)。そのときは押し付け失敗。

「お前が犯人だろ!」というわけで、うんちっプを1枚受け取ります。

また、押し付け失敗になるプレイヤーがいなくても、手札を出し切った他のプレイヤーがラウンドを抜けていく中、最後まで手札を残した場合も犯人となり、うんちっプを1枚受け取ります。

うんちっプを受け取ったプレイヤーが出たらラウンド終了。全員が手札を最初の状態に戻し、新しいラウンドに入ります。このゲームは1人の敗者を決めるタイプのもので、うんちっプを3枚受け取ったプレイヤーが出たらその人が負け。他のプレイヤーはホッとしてゲームはおしまいとなります。

カードの早出しはみんな必死になるのでかなりのスピード勝負。ただし、素早く出すのが苦手でも、手札が減ったプレイヤーは出せる確率も減るので、意外と持ち直せる展開になることもしばしば。あきらめず最後まで集中するのが大切です。

誰か1人だけが持っているペットを言えたときは、針の穴に糸を通せたような気持ちになります。記憶でうっかりして「……シーン」となるのは、「やっちまった!」と「ラッキー!」とが交錯する盛り上がりどころ。先行したり追いついたり、最後まで油断できなかったりと、緊張と緩和が連続するのが楽しいゲームです。

(おわり)