「リ・ラ・ラウド」─音の大きさで「距離感」を伝える─

「リ・ラ・ラウド」は、いろいろな方法で音を立て、その大きさで「距離感」を伝え合うゲーム。遠ければ大きな音、近ければ小さな音…という調整をして、伝わったり伝わらなかったりするのが楽しいです。

箱の中身は全てカードで、3種類の分けられます。上の写真、上段にあるのが「自動車カード」で1枚。その下に9枚並んでいるのが「目的地カード」。このゲームですることのメインは、「自動車がどの目的地に行くかを、ある方法で伝える/それを読み取って当てる」というものです。

自動車の目的地や伝える方法は、全部で36枚ある「タスクカード」によって決まります。カードの上半分は伝える方法、下半分が自動車が進む目的地となっています。このカードについては、あとでまた説明しますね。

さて、ゲームは2~6人でプレイできて、何人で遊ぶときもセット例はこんな感じ。目的地カードを丸く並べ、そのいずれかに自動車カードを置きます。輪の中央にはタスクカードを山札にして置いておきます。そして、最初の「出題者」をプレイヤーから1人決めます。

ゲームが始まったら「出題者」は、山札から1枚引いて自分だけが見ます。今回は、上半分が拍手、下半分がモップのカードを引きました。

これは、「これから自動車が時計回りでモップのところまで進みます。その進む距離を拍手の大きさで他の人に伝えてね」という意味。

というわけで、出題者は拍手をして伝えましょう。音が大きいほど遠く、小さいほど近く。当ててもらえると得点になるので、解答役である他のプレイヤーに伝わるよう、うまく調節して音を立てましょう。目的地は9つあるので、微妙な調整がポイントです。

他のプレイヤーはどの目的地カードに自動車が移動するのか推測します。音の大きさから距離をイメージするのが、想像力の働かせどころです。

解答は、出題者の左隣のプレイヤーから順番に宣言していきます。説明書のルールでは他の解答者と同じ目的地は選べないとなっていますが、小さい子がいるときには同じ目的地を選ぶのもオッケーとのこと。

私が遊んだときはテンポを上げる意味もあって、解答は「せーの!で指差し&重複もあり」でやってみましたが、意外とばらけました。同じ情報を聞き取っても、人によって解釈が違うのがおもしろどころです。

正解の解答者は山札から得点としてカードを1枚ゲット。正解者が1人でもいた場合は、うまく伝わったということで出題者も使ったカードを得点としてゲット。全員が不正解の場合は、誰も得点できません。

得点の処理が終わったら自動車カードを今のラウンドの目的地に移動させ、出題者が左隣のプレイヤーに移り、ここまでの流れを繰り返していきます。山札が尽きたらゲーム終了で、手に入れたカードの枚数で競います。

音の表現や解釈の幅は人によって意外とばらつきがある印象。そして出題者が2周目以降になると、「この人は音出し大げさだったな」「あ、さっき控えめに音出ししてたな」など、人それぞれの表現がわかっていくのもおもしろどころです。

ヘビの鳴きまねや手で口を叩いて音出しするのも、オフィシャルにふざけられて楽しい。私が遊んだときは、鳴きまねの仕方も人によってバラバラで笑いました。想像や表現、コミュニケーションが楽しいゲームです。

(おわり)