当サイト「さいころテーブル」では、子どもから楽しめるおすすめのアナログゲームを紹介しています。定番的なものも多くありますが、中には「これ、かなりおすすめなんだけど、あんまり見かけないな…」というものもあります。

というわけで、「流通の都合などでそれほど知られてないけど、おすすめ度が高くて、絶版ではなく今でも買えるゲーム」という視点で選んだ5つのゲームを紹介します。(この記事の公開時点です)

「ドリームオン!」(Dream On!)

絵カードを使って、寝てる間に見る方の「夢」の話をみんなで考え、あとからそれを思い出すという発想と記憶の全員協力型。子どもと一緒でも、大人だけでもかなり盛り上がります。

カードで夢の話を作る場面は発想力が必要と思いきや、テーマが「寝てるときの夢」なので展開がハチャメチャでも大丈夫。「夢」なので、むしろそれっぽいとも言えます。話を作る系なのに、うまいこと言わなくてオッケーというのが珍しい。

それでも「やっぱりそういうこと言うのは苦手…」という人もいるかもですが、夢を思い出すフェイズでは記憶がポイント。表現系が苦手な人でも、活躍できそうな場面が別にあるのもポイントです。

さらに、思い出すのが難しいときは「助けて!」と宣言することで、周囲に助けを求められるのも特徴。助けてもらってうまくいったり、誰も助けられなくて自分たちで自分たちにあきれたりするのが楽しいです。BoardGameGeekの評価も7.2と高評価です。(紹介記事はこちら)

「アイ・ファウンド・イット!時間の旅」(Journey Through Time Eye Found It!)

「ウォーリーをさがせ!」や「ミッケ!」のような絵さがしをみんなでやってコマを進めていく、全員協力型の変則すごろく。ボードがでかくて、全長約180cmという見た目のインパクトがすごい。

内容物のデザインもワクワクする感じで、「タイムマシンの燃料がなくなる前に現代に戻る」というテーマとぴったりマッチ。

「よく見て探す」という絵さがし要素に加えて、コマの進め方やキャラクターごとの特殊能力の使い方など、ちょっとした考えどころもある。スペースが必要で、ほんのちょっとだけ英語を読む必要がありますが、それさえクリアできれば年齢問わずワイワイできて楽しいです。(紹介記事はこちら)

「フクロウホーホー」(Hoot Owl Hoot!)

フクロウたちを上手に飛ばして、夜明けまでに巣に戻らせるというテーマの全員協力型。カードを使って進めるタイプのすごろくです。

子ども向けの協力型にはいろいろなタイプがありますが、このゲームは「観察+論理的な思考」がポイントになってくるもの。小さな子からできる協力型でこの手のタイプは珍しいです。

特に、盤面と自分の手札だけでなく、「他の人の手札」まで意識できると成功率がグッと上がるのが特徴。そこまで至らなくても十分楽しめますが、目に見える情報を関連づけて考える経験ができるゲームです。アメリカのAmazonでは700件以上もレビューが付いてます。(紹介記事はこちら)

「宇宙のハダカデバネズミ」(Mole Rats in Space)

ヘビに捕まらないように、ネズミたちを宇宙ステーションから脱出させるというテーマの全員協力型。カードで進むすごろくタイプで、他者の手札まで意識するのがポイントなのは「フクロウホーホー」と共通ですが、できることの選択肢がずっと多いので、考えどころがかなりあります。

考えどころの多さは、どうすればよいかの相談が増えることにもつながります。
見通しの奥行きが深すぎず浅すぎずという感じで、誰でも自分なりの考えを持ちやすい。考え方や気づきのやりとりがたくさん生まれやすいのも特徴です。

箱には7歳以上と表記されていますが、大人がやっても結構難しくてやりごたえが面白い。さらには「通常モードで3回クリアしたら開けてね」という封筒もあり、それを加えると難度がアップ。リプレイ性もあります。

箱もコンポーネントもかなりしっかりしていて嬉しい。BoardGameGeekの評価も7.3と高いです。(紹介記事はこちら)

「デイサービス農園」

動物が畑を荒らしに来るまでに、野菜や果物を育てて収穫するというテーマのゲーム。「育てる&収穫」の流れが子どもにも理解しやすく、ワクワク感と収穫のうれしさを繰り返し味わえます。

共通のテーマでゲームモードは2つ。ボードの片面は個人戦用、反対側は全員協力型です。ボードゲームでモードが複数ある場合、いずれかのルールに「おまけ感」が漂うことがしばしばあるように思いますが、このゲームは別。どっちのモードもちゃんと面白いです。

また、個人戦・全員協力型それぞれにルールの難度が3段階あるのも特徴。運の要素が強い初級、考えどころが出てくる中級、よく考える必要がある上級と、年齢や慣れに応じて、調整できます。この難度調整にも「おまけ感」はなく、子どもや初心者でもステップアップできる楽しみがあります。

テーマのおかげか、全体的にほんわかムード&ほどよい緊張感という雰囲気が生まれやすく、安心して楽しめるゲームです。(協力型の紹介はこちら個人戦の紹介はこちら)


…というわけで、どれももっとたくさんの人に知られたらいいのになと感じたゲームばかり。遊ぶ機会があれば、ぜひやってみてください。

(おわり)