「はじめまシンキング」─お互いの自己紹介を思い出そう─
「はじめまシンキング」は、お題に沿って交代で自己紹介をしたあと、あとから人の自己紹介を思い出して言うゲーム。初対面でも身近な人同士でも、お互いにいろいろな発見があるのが楽しいです。
箱の中身は全てカードで55枚。片面には自己紹介のお題が書かれています。
ゲームは2~6人で遊べて、人数によって使うカードの枚数が違いますが、今回は4人プレイを想定することにします。4人の場合、使うカードは20枚。これらのカードは裏向き山札として積んでおきます。
これで準備はオッケー。ゲームは前半の「はじめまタイム」と、後半の「シンキングタイム」に分かれます。
まずは「はじめまタイム」。プレイヤーの中で一番はじめましての人が今回の「めくりびと」となってゲーム開始です。
さて、めくりびとはカードを1枚めくって場に出します。書かれたお題をみんなで確認したら、めくりびとから時計回りで順番に、お題にあわせて自己紹介をしていきます。
自己紹介はまず名前を名乗り、そのあと具体的な自己紹介をするという流れで進めます。
こんな感じ。説明書では長くても10秒くらいでおさまるように話すことが推奨されています。やってみるとつい詳しく話したくなる気持ちにもなりますが、お題にちゃんと沿ったことをコンパクトに話すことがポイントです。
1人終わったら隣の人が同じお題で自己紹介をします。
これを繰り返し、全員終わったらめくりびとが新しいカードをめくって順番に自己紹介をして……という流れをカードの枚数分繰り返します。後半の「シンキングタイム」では各プレイヤーの自己紹介がクイズ形式で出されるので、覚えておこうとすることもポイントです。
4人プレイ時は1つのお題で4人が話し、カードが20枚あるので全部で80回の自己紹介がされることになります。人数によってカードの枚数が違うため、何人で遊んでも大体これくらいの回数になるように設定されています。結構な情報量ですが、ゲームの後半で思い出せたり忘れちゃたり……という面白さが味わえるように調整されているように感じます。
さて、全てのカードでの自己紹介が終わったら後半の「シンキングタイム」に移ります。カードはまとめてシャッフルして、再び裏向き山札とします。
後半をスタートする前にじゃんけんをして、勝った人が最初の「ターゲット」となります。ターゲットは1枚めくって、カードを読み上げます。「僕のこれから始めたいことはなんでしょう?」という感じです。
それを聞いて答えがわかった人はすばやく挙手します。一番早かった人としてターゲットから指名されたら解答タイム。このとき、ターゲットの名前を言ってから答えを言うようにします。
こんな感じです。名前は思い出せなくても失格ではないので、もしも忘れちゃっていたら誰かが教えてあげてください。
前半でターゲットが話していたことを正しく言えていたら正解。その目印としてカードをもらいます。違っていたら解答権が次に挙手した人へと移っていきます。
こうして誰かが正解したら、ターゲットが左隣の人に移ってこの流れを繰り返し、カードがなくなるまでおこないます。たくさんカードをもらった人が優勝、というわけです。
カードのお題は気軽に話せるものや、ちょっと内面にタッチするものまでいろいろ。自己紹介のときに「ない」「言いたくない」「思いつかない」と言うのもアリ。それがその人の答えになるので、後半ではそれを答えればオッケーです。私が遊んだときは「これは恥ずかしいよ~」が答えになったときもありました。無理に言わなくてもよいルールになっているのがいいなと思います。
シンキングタイム中、「私の好きなチェーン店は何でしょう?」という問題に、「はい! くら寿司!」「違う!」「はい! スシロー!」「違う!」「はい! はま寿司!」「正解!!」という展開になったこともありました。やりとりの中で笑えることもよくあり、合ってても違ってても楽しい雰囲気が生まれます。名前を何度も名乗ったり呼んだりするので、初対面でも自然と名前を覚えられるようになっているのも特徴です。
会話の中で「だよね~」「そうだったんだ!」「意外~」などなど、共感や発見が生まれることもしばしば。みんなで思い出せず「…???」となったあと、急にひらめく人が出てくるのもスカッとします。いろんな会話が弾むのが楽しいゲームです。
(おわり)