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「やぎのベッポ」はコマを弾き飛ばしあいながら進んでいく、すごろくタイプのゲームです。すごろくとは言っても、物理的にコマをぶっ飛ばしあうので、すごろくという感じがしないのですが、分類するとまあすごろくになるよな…というすごろくです。

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2~4人まで遊べて、4人のときのセット例はこんな感じ。

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自分の番では、まずベッポという名のヤギのコマを草原の適当なところに置きます。そして、スロープの向きを左右に調整し、パチンコ玉を乗せて転がします。転がした先にはやぎのコマが。ボードにもイラストがありますが、茂みの中からパチンコで玉を飛ばして、ヤギにぶつけるというイメージです。

コロコロと転がった玉はヤギにぶつかったところで、コツンと当たるだけのように思えますが、ある仕掛けがあってヤギは吹っ飛びます。

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すごい勢いで吹っ飛ぶヤギ。吹っ飛び方が速すぎてうまく撮れませんでしたが、ヤギは壁に当たって反射してます。

仕掛けのタネは、転がした玉がピタッと止まっているところに仕込まれた強力な磁石。そこに勢いよく吸い寄せられた玉にぶつかって、ヤギが弾き飛ばされているというわけです。この仕掛けが面白くて、ゲーム本番を始める前にしばらく遊びたくなるくらい。

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さて、ヤギの止まった場所はゲームの展開に関係してきます。上の写真では小麦畑に止まったヤギ。地形は小麦畑の他に、池・森・岩地があります。

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玉を転がしたプレイヤーは、自分のコマのいる場所から見て、進行方向に対して一番手前の「ヤギが止まった地形のマークのマス」にコマを進めます。上の例では小麦のマスに進んでいるわけです。こうしてコマを進めていくわけですが、ヤギを吹っ飛ばす目的はコマを進めるためだけではない。

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プレイヤーのコマにヤギが当たってマスから追い出した場合、そのコマはスタートに戻ります。つまり、他のプレイヤーが進む邪魔をできるわけです。

そんな風に狙ってヤギを飛ばすことなんてできるのか?と思うかもしれませんが、結構できます。

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説明書でも例示されていますが、慣れてくるとヤギの置き方と玉を転がす角度の組み合わせで、意外と思うようにヤギを飛ばせるようになる。

そういうわけで、自分の番ではライバルの状況や自分のコマの位置から、どこに飛ばしたいかまず考える。そして、ヤギの置き方とスロープの向きを調整し、いざ玉を転がす。教科で言えば物理だ。よく見て考えて、ヤギがイメージ通りに動くように指先を使う必要があります。

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マス上にはクローバーがひとつだけあります。クローバーの上にコマがあると、ヤギがぶつかってきても結構な確率でクローバーだけが弾き飛ばされて、コマはだるま落としの要領でストンとマスの上に。この場合、マスから追い出されていないのでセーフ。スタートに戻る必要はありません。しかし、クローバーは弾き飛ばしたプレイヤーのものになって、自分のコマの下に置くことができるので、有利な状況は他のプレイヤーに移ります。

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こうした攻防を繰り返して、最初にゴールへたどり着いたプレイヤーが勝ち。

お互いをぶっ飛ばし合うために、ヤギが飛びかうすごろく。あからさまな物理攻撃をしあうわけで、うまくいくとしめしめだし、してやられると腹が立つ。こどもなら大人より本気でそう思うはず。でも、それはお互いさま。ぶつけっこというルールの中でのやりとりで起きる、感情の起伏をどう扱うかという経験になるんじゃないかと思います。

(おわり)