ゲーム紹介

#コミュニケーション

「ウォッチャ」─発想や言葉が引き出される、不思議な絵のしりとり─

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「ウォッチャ」は、不思議な絵のカードを使って早い者勝ちのしりとりをするゲーム。絵からたくさんの言葉をどんどんイメージしていくのが、もどかしくて楽しいゲームです。

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箱の中身のメインは40枚のカード。どのカードにも、なんとも言えない不思議な絵が描かれています。しりとりをするために、このゲームでは絵からいろいろな言葉を思い浮かべることがポイントになってくるので、まずはその練習をしましょう。

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練習その1はこのカード。描かれているものはそのまま言葉にして使ってオッケー。「ふすま」「スイカ」「皿」「ちゃぶ台」「塩」「空」「山」…といったあたりはすぐに浮かんでくるでしょう。

ただ、「ちゃぶ台」をよく見ると、「どら焼き」にも見えてくる。ということは、間に挟まっているのは「あんこ」。右上の赤い丸は普通に見れば「太陽」でしょうが、よく見ると黒い点があるので「リンゴ」にも見えてきます。こうして、さまざまな物の見方をしていくことがポイント。地面は「畳」のようでもありますが、「草原」にも見えなくもない…ですが「ん」で終わるのでしりとりには使えませんね。

また、言葉として挙げるのは連想でもオッケー。ふすまが笑っているようにも見えるので「笑顔」「スマイル」もありでしょう。「夏休み」「おやつ」もいいんじゃないでしょうか。直接見えないものでも、発想を広げると言葉がさらに増えていきます。こんな感じで、たくさんの言葉が広がっていきます。

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練習その2はこのカード。「顔」「口」「鼻」「あくび」「ビル」「電柱」「うがい」「のどちんこ」。「のどちんこ」の正式な名前は「口蓋垂(こうがいすい)」。おっ、さっきのカードの「あんこ」と「口蓋垂」がつながって、しりとり成立です。自分の持っている語彙を絞り出すのもポイントでしょう。

という風に、どんどん言葉を見つけてしりとりをしていきます。

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さて、ここからがゲーム本番。2~6人でできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーにはカラーキューブが4つずつ配られます。ゲームが始まったら、チェーンエリアの横にあるカードとしりとりでつなげるカードを全員共通のカードの中から見つけましょう。

自分の番というものはなく、常に早いもの勝ち。つながるカードを見つけたら「ウォッチャ!」とコールしましょう。

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ここでは、青のプレイヤーが最初のカードを「太陽」とした上で、全員共通のカードから「ウマ」として並べました。置いたカードの上には自分のカラーキューブを置きます。自分のキューブを最初に全て置いたプレイヤーが勝ち、というわけです。

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全員共通ゾーンには山札から新しいカードを補充しましょう。あっ、「ウマ」のあとに「マトリョーシカ」ですぐにつなげられますね。

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続いて赤のプレイヤーが「カッパ」を置きました。ここまで続いてきたカード、よく見ると「ウマ」のカードの車の上にはパトライトらしきものもあって、「パトカー」にも見えるような気もします。この場合、「カッパ」のあとに「パトカー」とつなげて再利用することもできます。青いキューブは青のプレイヤーに戻すので、邪魔することもできるわけです。

ただ、青のプレイヤーは納得いきません。この車、本当にパトカーに見えるでしょうか?

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こういうときは「異議あり!」と異議申し立てができます。この場合、パトカーと言ったプレイヤー以外が、「せーの!」で指を上または下向きに出して、オッケーを意味する上向きが過半数なら採用です。不満がある場合は申し立てて、他の人の意見を聞けるというわけです。

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こうして阻止や協議を時には入れながら、誰かがキューブを全て置くまで続けます。絵を見て発想を広げ、自分の中にある言葉を引っ張り出してくるのが楽しいこのゲーム。こどもとするときは、競うルールにせず「これとこれがつながるねー」と、発想やコミュニケーションの道具にするだけでも面白そうです。

(おわり)

「チームプレイ」─カードを送り合ってチームプレイを成功させよう!─

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「チームプレイ」は、手札で役をそろえて得点を集めるゲーム。その名の通り、ペアの相手とのチームプレイがポイントになってきます。

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箱の中身は全てカード。手札となる「数字カード」は赤と青の1~8で、どれも4枚ずつあります。

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こちらは「役カード」。46枚あって、描かれている内容が全て異なります。各カードの下部には1~6の数字が載っていて、その役をそろえたときにもらえる得点となっています。

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役の内容は、記号や数字で表現されています。上の写真で言うと、右の役カードの意味は、「赤のカードで5連続の数字をそろえる」というもの。これはそろえるのが難しいので6点です。

まん中の役カードの記号は黒で描かれていますが、これは「色は問わないよ」という意味。このカードの場合は「色はなんでもいいから同じ数字を4枚そろえる」という役。

左の役カードはギザギザ線が描かれていて、これは「割り切れない数(=奇数)」という意味。このカードの場合は「赤か青で色をそろえて、奇数を4枚そろえる」という役。

役をそろえるためには、記号で表示された説明を理解しなくてはいけません。箱には8歳からとなっていますが、抽象化された意味を読み解いて手札をそろえていくことが必要になるわけです。

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さて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。向き合っているプレイヤー同士はチームです。順番の優位性を吸収するため、最初の手札の枚数が違います。

ゲームの目的は、手札に「各プレイヤー専用の役カード」か「全員共通の役カード」をそろえて得点を取ること。同じチームの得点は合算されます。

さて、自分の番にできることは3種類。これらのアクションは、好きな順番でおこなうことができます。

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「アクションA」は必須で「数字カードを2枚引くこと」。数字カードの山札から2枚取ってもいいし、常に3枚めくられている場の数字カードを取ってもオッケー。1枚ずつ組み合わせることもできます。ただし、手札が7枚以上あるときには、自分の番の最初に6枚になるように捨てなくてはならないので貯め込み続けるわけにもいきません。

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「アクションB」は任意で回数制限なしの「役の達成」。役カードと同じようにそろえた手札を公開して捨て札とし、その役カードを手に入れます。手に入れた役カードは裏向きにしておき、役カードの山札から新しい役カードを補充します。

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「アクションC」は任意で「チームメイトに手札を1~2枚裏向きで渡す」。何をあげればいいかを考えて渡すのが勝利への道。このゲーム一番のおもしろどころでしょうが、話し合いはルールで禁止されているので、あくまでそれまでの動向を踏まえて考えなければいけません。

チームメイトがどんな数字カードを引いていたか、どんなカードをさっきもらったか…などなど、選択のヒントになる情報はいろいろあるので、よく覚えておいて考えることがポイント。

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いずれかのチームが役カードを8枚達成したら、そこから各プレイヤーの番を一周させてゲーム終了。チームごとに役の得点を計算して勝敗を決めます。

既に使われた数字カードを覚えておいたり、敵チームの動向を見たりすることも重要。場全体に対して注意を払い続けるのは難しいですが、その分、チームメイトとのカードの送り合いで通じ合えたときはうれしい。まさにチームプレイの楽しさが味わえるゲームです。

(おわり)

「似顔絵探偵ガール」─目撃者の証言と探偵が描く似顔絵で迷子探し─

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「似顔絵探偵ガール」は、目撃者役の証言をもとに、探偵役が似顔絵を描いて迷子の女の子を見つけるゲーム。迷子の特徴を言葉で伝え、それを絵するコミュニケーションがもどかしくて楽しいです。

このゲームは「似顔絵探偵」のイラスト違いバージョン。ゲームのルールも共通なので、基本的な流れは「似顔絵探偵」の記事を参照してください。

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原版の「似顔絵探偵」との違いの1つは、「容疑者カード」が「迷子カード」になったこと。テーマが迷子探しになったので、イラストがおっかないおっさんから女の子に変更。かわいいながらも、ひとクセある雰囲気がいい感じです。また、顔だけのイラストだったのが、全身になっています。

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そのこともあって、目撃者役が迷子の特徴を伝えるときに使う「パーツカード」には「服・靴」のカードも。顔だけではなく、服装も言葉で説明するのがポイントになってきます。

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このゲーム、マニュアル上のルールの流れは、複数の目撃者役が迷子の特徴を覚えて証言し、それを聞いた1人の探偵役が似顔絵を描くというもの。大人でプレイしたときは、目撃者役で自分の担当パーツの証言をしつつ、他の人の証言を聞くのも面白い。「よく覚えてて説明うまいな~」と感心したり、「そりゃ違うだろ!」とあきれたりするのが楽しいのだ。

ただ、子どもたちでプレイしたときには様子が少し違った。自分が証言するのはいいのだが、他の人が証言している間は退屈そうだったのだ。よく思い出して熱心に伝えようとする分、説明に時間がかかるのも待ち時間の長さにつながった。

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こういう時、柔軟にアレンジできるのもアナログゲームのよさ。「1人の目撃者が証言して、他の全員が似顔絵を描く」という形にしたところ、全員にずっとすることがあって、集中力が途切れなかった。

似顔絵は各自が隠して描いてもいいだろうが、オープンにして描いてもいい。お互いに横目で見合って、証言を聞いてよくわからなかったところも「ああ、そういうことね!」と解釈を共有できていたからだ。

目撃者役も全パーツを記憶するのは大変なので、カードを見ながらやってもいい。それだと簡単すぎるかとも思ったが、意外とそうでもない。

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例えば上のカードの「目」。どんな目なのかを正しく伝えようとすると、結構難しくて説明のしがいがある。試しにやってみると、「目はたまご型で、上から3分の2はまぶた。黒目は横に切った半円の下側で、切った部分がまぶたに接してる」という感じ。

さすがに細かすぎるから「まぶたが半分閉じてる目」とざっくり言う方法もある。ただ、48枚ある迷子カードの中からちゃんと見つけてもらえるか心配かも。

じゃあ髪型は? これってどう説明すればいいの……? というわけで、カードを見ながら伝えても、コミュニケーションの難しさと面白さが十分ある。

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似顔絵を描く側の子も、真剣によく聞いて描いていた。その分、一度描いてみて「なんか違うな」と思うと描き直したがりがち。紙と鉛筆ではなく、ミニホワイトボードを使ったところ、描き直しがスムーズになってよかったです。

「容疑者や迷子を探す」というテーマ、「目撃証言と似顔絵描き」という内容ともに魅力的で経験として新鮮。難易度調整のアレンジは他にもいろいろできるはずなので、状況に合わせて楽しめる幅が広いゲームです。

(おわり)

「そんな顔してどうしたの?」─顔が痛くなるまで続ける、動物の顔まね当てっこ─

まずはこのゲームを出題者としてプレイ中の私の様子をご覧ください。

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楽しそうですね。あるいは、なんとなくバカっぽいでしょうか。

こんな顔をしているのには、ちゃんと目的があります。下の写真の6種類の動物のうち、私がまねしているのはどれでしょうか?

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回答者になったつもりでよく見てください。写真と表情をよく見比べることがポイントになります。

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というわけで、「そんな顔してどうしたの?」は、動物の顔まねを当てっこするゲーム。普通は人前でしないようなことをするのが、ドキドキしたり楽しかったりと新鮮です。

先程の例題に戻って、出題者の私は顔まねをするに当たり、自分にしか見えないようにサイコロを振っていました。

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今回の数字は2。動物カードは全部で40枚ありますが、場にあるのは常に6枚。そのうち、振ったサイコロと対応する数字の動物のまねをします。

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例題の正解はカコミスル。個人的には全く知らない動物ですが、顔まねは結構うまくできた方ではないでしょうか。写真をよく見て、表情を写し取るように顔を動かすのがポイントです。

正解した回答者は1点ゲット。マニュアルには出題者への得点はないのですが、顔まねモチベーションを高めるためにも、正解者に伝わったということで出題者も1点ゲットにしてもいいかもしれません。

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回答者は「せーの!」の合図で正解だと思う写真を指で差します。もし複数の回答者が正解した場合、その人たちがその動物の顔まねをして対決。出題者が一番うまい顔まねをしてる人を決め、その人が1点ゲットです。

また、これも勝手なアレンジですが、複数人が正解した場合は「出題者の顔まねがうまかったよね」ということで、その人数分だけ出題者に得点をあげてもいいかもしれません。出題者には大量得点のチャンスがあるわけです。

ともあれ、顔まねが済んだ動物カードは山札と入れ替えて、出題者が次のプレイヤーに移ります。マニュアルには、山札がなくなるか、顔が痛くなるまで続けるようにと書いてあります。どっちが早いんだろう。

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動物カードは、アメリカのメイン州にあるL.C.ベイツミュージアムに収蔵されている剥製の写真。なんとなく剥製独特の雰囲気があって、顔まねのやりがいがあるような気がします。

それぞれ個性がありつつも、かなり紛らわしいものも。ロッキービッグホーンとアダックス、同時に場に出ていたら、まね分けと見分けをするのはかなりハイレベルになるはず。

出題者に自分でまねする自信がないときは、「直接対決」という選択肢もあります。サイコロの数字を公開して、その動物のまねを回答者全員がおこない、一番上手な人を出題者が決めるというものです。「直接対決」という言葉の響きと、実際にやることとのギャップに味わいがあります。

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また、あまりなじみのない動物カードも結構ありますが、収録動物の図鑑がついているので親切。アメリカワシミミズクの場合、耳と目は超高感度ながら、匂いの感覚が鈍いのでスカンクを食べることができるそうだ。なんかすごいな…。

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ゲームをしていて気がつきましたが、出題者は自分の顔まねがどの程度できているのか分かりません。自分の努力を実感できないのがもったいないし、似ている度合いを上げるためにも、出題者の前に鏡を置いて、それを見ながら顔まねするのもいいかもしれません。

顔の筋肉を意識して使うというのがまず新鮮。そして、ものまねしている人の顔をまじまじと見るというのもなかなかない経験。おもしろテイストではありますが、表情を作ったり、それを読み取ったりするコミュニケーションにもなっているのが楽しいゲームです。

(おわり)

「グループあわせ」─聞いて覚えて、おんなじ色を4枚集めろ─

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「グループあわせ」は、他のプレイヤーからカードを集めて、同じグループのカードを4枚揃えた組数を競うゲーム。箱にあるように「カルテット」とも呼ばれるものです。

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中身はカードのみで、全部で32枚。カードには全て違う絵が描かれていますが、色ごとの8つのグループがあります。ゲーム中、同じ色を4枚を集めると1組獲得です。

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例えば緑のグループは、ピーマン・キュウリ・葉っぱ・カエル。それぞれのカードには同じグループの絵が小さく描かれていて、グループの把握がしやすいデザインです。

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さて、ゲームは2~4人でできて、4人プレイ時のセット例はこんな感じ。人数によって初期手札の枚数は違いますが、一番おすすめの4人の場合は8枚ずつで配り切ります。

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スタートプレイヤーのAさんになったつもりで進めてみることにして、手札がこんな感じだったとしましょう。自分の番にすることは、他のプレイヤーに「◯◯さん、□□色の△△を持っていますか?」と質問すること。もしも相手が持っていたら、そのカードをもらうことができます。

ただし、質問には1つルールがあります。それは、「自分が持っている色のカードしか聞けない」というもの。今回の場合、赤を集めるべく対面のプレイヤーに「Cさん、赤のトマトを持っていますか?」と質問したことにしましょう。

……しかし、返ってきた答えは「いいえ、持っていません」。残念ながらはずれだったので、自分の番は終わりです。質問を受けたCさんの番に移ります。

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そんなやりとりをしつつ、再び回ってきた自分の番。今度は「Bさん、赤のジュースは持っていますか?」と聞いたところ、「はい、持っています」と差し出されました。Bさんは残念でしょうが、正直に答えなくてはなりません。

これでジュースを手に入れました。そして、質問が成功した場合は、再び質問を続けることができます。

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続いて「Dさん、赤のトマトを持っていますか?」と質問したところ、見事成功。4枚揃った赤のカードを表向きに前に出して、1組獲得です。この場合、左隣のプレイヤーに順番が移ります。

…という流れでゲームが進んでいき、全てのグループが揃えられたらおしまい。獲得した組数で競って順位をつけます。

シンプルなルールながら、人のやりとりをよく聞くことがまず大事。また、カードの行き来を覚えておくことが勝利への道。クジラはBさんが持ってて、Cさんのところには緑が3枚あるはず…など、記憶があればカードが透けて見えるようにもなってきます。

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箱には「4歳以上」と書いてあるこのゲーム。小さな子がたくさんのカードを持つのは難しい場合もあるので、カードホルダーが2つセットになっています。道具のサポートも利用しながら、「カードを少しずつずらして片手で持つ」という手先の使い方の経験をしていくのもよいでしょう。

また、「質問できるのは持っている色のカードだけ」「質問されたら正しく答えなくてはならない」というルールは、嘘もつけちゃう場面で正直であることを求められるもの。共有するルールを守ってこそ成り立つゲームであるわけです。

それから、「◯◯さん、□□色の△△を持っていますか?」という質問フォーマットを繰り返すことは、適切な言葉づかいをする経験の積み重ねでもあります。何度も名前を呼びあうのも特徴で、初対面でも自然と名前を覚えられるよさもあります。

「□□色の△△」と絵まで指定するのはやや難しくもあるので、色だけを質問して集めるルールにしても十分楽しめます。実のところトランプでもできちゃうゲームですが、小さい子でも楽しめるデザインになっているのは専用品ならでは。シンプルながらいろんな要素があるゲームです。

(おわり)

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