ゲーム紹介

#記憶

「証拠さがし」─ゲームとして成立するのか心配になるシンプルさの記憶勝負─

「証拠さがし」は、これまでに出てきた言葉を言わないようにするゲーム。なんだそれは…?と思うかもしれませんが、それがゲームの全て。ゲームとして成り立つのかと私も疑問でしたが、謎のおもしろさがあります。

箱の中身は4枚のボードと、36個の虫めがね型ピン。2~4人でプレイできて、プレイヤーはボードを1枚と、同じ数ずつピンを持ちます。

全てのボードには、アイテムが36種類描かれています。アイテムの種類は全てのボードで共通ですが、描かれている場所はボードごとに違っています。

自分の番にすることは、どれか1つのアイテムを言って、その絵の下にピンを刺すこと。たったそれだけ。ボードは他のプレイヤーに見えないように持ちましょう。

だんだん増えていくピン。もしも、すでに誰かが言ったアイテムを再び言ってしまったら、そのプレイヤーはゲーム脱落。最後まで残ったプレイヤーが優勝です。これがゲームの全て。衝撃的なシンプルさ。

言うまでもなく、聞いたことをしっかり覚えておくことがポイント。ゲームが進むに従ってだんだんきつくなっていく。やってみると、自分の番のときに「パイプって出たっけ?自信ないな…。あ、時計は大丈夫な気がする」と、頭の中で記憶の優先順位みたいなものがついて、それを吟味するのがなぜだか楽しい。

ボードの裏面は1~36の数字が書かれていて、こちら側を使うこともできる。覚えることが無機的になって、難度アップだ。

1回間違えると脱落という厳しさもいいけど、マイルドにしたいときは既出を言ったらマイナス1点で、全てのアイテム/数字を全員で出し切るまでやってもいいかもしれない。どっちにしても2回目は混乱度が一気に高くなる。間違えたときには、悔しさよりも笑いが来る感じなのも楽しい。

超シンプルな記憶ゲームという点では神経衰弱と同じだけど、プレイ感は全く別物。記憶の仕方が視覚と聴覚で違いがあるからだろうか。個人的にはこっちの方が断然好き。自分の得意度の差を知れるのも、おもしろどころかもしれないです。

(おわり)

「お月さまバランスゲーム」─思わず全部乗せたくなるバランス積み木─

「お月さまバランスゲーム」は、グラグラ揺れるお月さまの上に、円柱型の積み木を乗せていくゲーム。個人戦が基本ルールですが、競う以上にパーフェクトに挑戦したくなるゲームでもあります。

まずは説明書で例示されている基本ルールで説明しましょう。2人以上で遊べて、セット例はこんな感じ。ベースのお月さまの他に、6色の円柱積み木が3つずつ。サイコロの各面は、積み木の色と対応しています。

自分の番ではまず、サイコロを振ります。そして、出た面と同じ色の積み木をどれか1つ、お月さまの上に乗せます。まあ、最初のうちは簡単ですね。

しかし、だんだん難しくなっていく。乗せた拍子に積み木が1つでも崩れて落ちてしまったら、ゲームから脱落。最後まで残ったプレイヤーが優勝です。

サイコロで出た色の積み木が3つとも積まれている場合は、残っている積み木の色が出るまで振り直し。つまり自分の番では必ず積む必要があって、なかなか厳しいルールです。

お察しの通り、積み木を乗せると月がグラグラ揺れるのでスリリング。このことも踏まえて、手先を慎重に使う必要があります。

ゲームが進むうちに、だんだん乗せるのが難しくなっていく。上の写真の状況は、なかなか絶望的な感じ。両端のちょっと内側に乗せられそうにも見えますが、経験からすると、たぶん細い積み木が落っこちます。

どこに乗せたら安全かよく見て考えるのがポイント。「これをあそこに乗せたらこうなるはずだから…」と、意外と先のことを予測する想像力が必要になってきます。

さて、説明書の個人戦ルールはほんわかした見た目の印象より厳しいのですが、やってみると大抵、「全部の積み木を乗せられるのかな…?」という気持ちになると思います。これがなかなか難しく、大人でもそれなりに何度も崩しちゃう。その度に「あ~っ!」となりますが、このゲームは再挑戦の簡単さがいいところ。ほぼ自動的に手が動き出します。

崩しても「さっきはこうして崩したから、今度はこうしてみたら…」と、試行錯誤しながら改善しようとする気持ちが自然発生。繰り返す中で、想像力と物理的なバランス感覚が、だんだん研ぎ澄まされていくのがわかるのがおもしろどころ。1人で根気よくやるのもいいし、みんなでああだこうだと知恵を出し合ってやるのもいい。

箱にしまうときは、同じ大きさ同士の積み木をまとめるとピタッと納まるようになっています。小さな子が片付けるときには、こうして収納する中で導かれる感覚がありそう。

ただ、気軽に持ち運びをしたいときのために、ザザッと全てが入る巾着袋もついてくる。必ずしもきれいに入れなくてもよいのも気が利いてます。

部品は全て木製ですが、1000円台前半で買えるお手頃さも魅力。なんとなく置いてあるだけでも楽しく、いざやってみると思った以上の手応えがあるのが意外なゲームです。

(おわり)

「ダイナソーエスケープ」─火山爆発までに脱出せよ!恐竜の協力すごろく─

「ダイナソーエスケープ」は、火山が爆発するまでに迷子のこども恐竜を探し出す、全員協力型の記憶&すごろくゲームです。

説明書には2~4人用となっていますが、実際は何人で遊ぶこともできます。何人でプレイするときも、セット例はこんな感じ。3つの恐竜コマが置いてある場所が規定のスタート位置です。

自分の番にまずするのは、サイコロを振ること。数字が出た場合、どれか1つの恐竜を一方向にその数だけ進めます。

止まった場所が、青・緑・オレンジのマスの場合、そのゾーンにあるジャングルタイルを1枚めくります。上の写真で出てきたのはマンモスの牙。出たのが恐竜の絵ではないときは何も起きず、そのまま裏返して次のプレイヤーの番に移ります。

上の例では、めくって出たのが動かしたコマと同じ恐竜。この場合、無事に迷子のこども恐竜を見つけられたということで、ボードの隅にある島に親子ともども避難成功です。プレイヤーで協力して、3組の恐竜親子を逃がすのがゲームの目的です。

めくって出たのが恐竜でも、そのコマと違う種類の場合は助けることができません。裏返して戻しますが、このあと同じ恐竜が助けに来ることに備えて、よく見て覚えておくといいでしょう。

動かすコマは恐竜は、全て草食。めくった出たのがティラノサウルスの場合、慌てて逃げるということで、全てのコマが足跡マークのあるスタートマスに戻されます。

というわけで、どのタイルがどこにあるか、覚えておくのがポイント。全員協力型ですから、どこに何があったか、どのコマをどう動かせばよいか、記憶や知恵を出し合うと成功率も上がるはず。

さて、サイコロで火山の絵が出ることもあります。この場合、ボード中央のスタンドに火山パーツを1つ立てます。みんなが逃げる前に、5つのパーツが組み上がって火山が爆発すると、ミッション失敗。失敗なのですが、火山は結構迫力があっていい感じです。

サイコロ運の要素もありますが、できるだけ早く逃げるために記憶とコマの動かし方の工夫をすることがポイント。自然とコミュニケーションも生まれて、だんだんグツグツしてくる火山にドキドキしながら考えるのが楽しいゲームです。

(おわり)

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