ゲーム紹介

#思考・戦略

「ハエのごちそう」─ビジュアルがどうかしてる戦略すごろく─

「ハエのごちそう」は、カードの効果をうまく使って自分が有利になるようにしたり、他のプレイヤーの足をひっぱったりする、戦略要素が楽しいすごろく的なゲームです。

いつもは箱の写真を最初に載せていますが、今回紹介するゲームのタイトルは「ハエのごちそう」。まだ写真が出てきていない理由をお察しください、そこにあるのはハエのごちそうです。

 

思った以上のインパクトで登場します。

 

よろしいでしょうか。

 

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満を持して登場したのは、ハエケーキ。マニュアルにそういう言葉で書いてあります。

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六角形のマスを適当に並べ、中身をセットした例はこんな感じ。ハエケーキはゴールなので最後に置き、そこに自分のハエを全てたどりつかせることが目的です。

すごろく的なゲームと言ってもさいころはなく、自分の番ですることは2つ。カードをめくってそれを使うことと、自分のハエのうち1匹を1マスまたは2マス進めること。

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ランダムに引くカードの効果は、自分のハエを1マス進めたり、2つのマスをそこにいるハエごと入れ替えたりするもの。これらを効果的に使って、どうすれば自分に有利に働き、他のプレイヤーを邪魔できるか考えるのが楽しい。

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写真左の「飛行カード」はマスの上に置き、カードと同じ色のハエがそのマスに止まると2マス進める。写真右の「ハエたたきカード」はそのマスに止まっているハエを全てスタートに戻す。

これらを使ったり組み合わせたりして、自分のハエを一気に進ませたり、他のプレイヤーのハエがスタートに戻るように仕組んだりできる。「ここにこれがあるからこうなって…」とちょっとしたピタゴラスイッチを考えるような気分になる。

普通のすごろくと違ってコマが4つあるので、どれを動かすか考える場面もある。複数の選択肢の中から、今どれを動かすのが自分にとって一番有利なのか判断するのが勝利への道。

 

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そんなこんなで進めていき、自分の4匹のハエを全てハエケーキにたどり着かせると勝ち。やったー!とそこに描かれているものをすっかり忘れ、ハエ気分になってる自分がいます。

うまく戦略を考えつつ、ときどきゴールがハエケーキであることを思い出して我に返るのが楽しいゲームです。

(おわり)

「ペンギンパーティ」─もう1回!度が高い、勝ち方の試行錯誤─

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「ペンギンパーティ」は、できるだけたくさんのペンギンカードをピラミッド状に並べていくゲームです。ルールはとっても簡単ですが、勝つ方法を探るのが難しい。

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中身は5色のペンギンカード。緑だけ8枚で、他はそれぞれ7枚ずつ。

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同じ色のカードにはちょっとずつ違いがあって、それを探すのも楽しい。ただ、イラストに少々の違いがあってもそれは機能や価値に関係なく、どれも「青のカード」というだけ。つまり中身は5色のカードだけというわけで、とてもシンプル。

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自分の番では手札から1枚、ピラミッド状に並べていきます。並べ方のルールは「最下段は8枚まで」「2段目以上に並べるとき、下の2枚どちらかと同じ色しか出せない」というもの。

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下の段が上限枚数に達していなくても、上の段に出していくことはできます。こうして順番に出していき、全員が出せなくなるまで続けていく。出せずに手札に残ったカードは枚数分だけマイナス点となります。

並べていくうちに、ある色が出せなくなる場面も出てきます。上の写真は、黄色が出せなくなった状態。

手札に黄色があるプレイヤーはショック、黄色がないプレイヤーはしめしめ、という状況。こうして、自分にはもうない色をふさいでいく、というのが基本的な戦略なのだろうと思う。

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ただ、個人的な感想だが、どうもそういう意地悪とも言える考えだとあんまりうまくいかない。結果的に自分の勝利に結びつかないことが多いのだ。

妻はこのゲームが強いのだが、話を聞いてみると「自分にない色をふさぐことは考えてなくて、できるだけたくさんの色がずっと出せるように、大きなピラミッドになるように出してる」とのこと。場合によっては上の写真のように重なっていき、うまくいくと頂点の一匹まで完成することもある。

そうなのか。そういう考え方の方が結局強いのか。いやいやそれはたまたまなのか。

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マイナス点を示すためのチップもかわいいこのゲーム。個人的な感想としては、どうやったら勝ちやすいのかがよくわからない。だから勝っても負けてももう一度やりたくなる。そしてそのたびに「こうしたらどうなるかな?」と考えては試すを繰り返す。手探り感が強いのだ。

ルールがシンプルで、1回の時間も短い。そういう点で、小さなこどもから繰り返しの試行錯誤を楽しめるのが楽しいゲームです。

(おわり)

「イチゴリラ」─やる気の出る神経衰弱─

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「イチゴリラ」はトランプでおなじみ神経衰弱のアレンジ版。個人的に神経衰弱はその名の通り頭が疲れてしまってこどもの頃から苦手でしたが、こちらは間違っても「あれ?まちがえた~」と笑ってしまう楽しさがあります

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中身はこんな感じ。ゲームの際はこれらのタイルを全て裏返して広げ、神経衰弱のように並べます。イラストが描かれたタイルの数字は、そのタイルが全部で何枚あるかを意味します。

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自分の番ではタイルをめくり、同じタイルが出るとめくり続けられます。そして、タイルの数字の枚数をめくれるとそのタイルを取って得点。サンタクロースの場合は3なので、上の写真のように3枚めくれると3点になります。イチゴやイチョウは1枚しかないのでめくったら即得点です。

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逆にゴリラやごくうは5枚。5枚続けてめくれないと得点にならない難しさはありますが、めくれると一気に5点。よく見え覚えておくのはもちろん、細かく稼ぐか、大量得点を狙うか、神経衰弱なのに方針を立てて考えられるところが面白い。

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同じ数字のカードは2種類あり、イラストが似ているのが曲者。ゴリラ4連続のあとにごくうをめくったときの衝撃と落胆、そしてなぜだか笑い。失敗も楽しいのがすごい。だから神経が衰弱しない。

順番制のゲームですが、神経衰弱と同じく他のプレイヤーがめくるタイルの情報も重要になるので、楽しい中でも集中力を持続させることが勝利への道。記憶力を競う真剣勝負の中で、いろんなドラマが生まれるのが楽しいゲームです。

(おわり)

「ワニに乗る?」─競争する?協力する?かわいいのに緊張で息が止まる─

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「ワニの乗る?」は木製の動物コマを崩さないように重ねていくゲーム。棒を抜いていくジェンガと比べて、やることが反対のような感じです。わいわい楽しいですが、自分の番では息が止まります

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中身は大きなワニのコマが1つと、7種類の動物コマ。ワニ以外のコマを1つずつ配り、それを順番にワニの上に乗せていきます。

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こんな感じにどんどん積み重なっていく動物たち。自分のコマを全部乗せたら勝ちですが、崩したらコマを引き取らなくてはいけません。よく見て考えて、慎重に手先を使うと自然と息が止まってます。

それから、自分の番ではコマを乗せる前に赤いさいころを振ります。写真で手前に見えているワニの絵が出ると…。

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一番下のトリやヘビのように、ワニにくっつけて広げて置くことができる。他にもさいころの面によって置けるコマの数が変わるなど、運の要素がほどよく混ざってるのが楽しいところ。

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例えば、手のマークが出ると置くコマの種類を自分で決められず、他のプレイヤーが相談して決める。場の様子を見て話し合う状況が発生します。

基本的には崩すのを狙って乗せづらいコマを考える戦略性があるわけですが、こども同士でやってるのを見ていると「これだったらうまく乗るんじゃない?」と、乗せやすいのを選んであげる場面を目にすることもある。勝負なのに。

ゲームの勝ち負けという目的合理性を超えて、動物がどんどん高く積み重なる純粋な楽しさが勝ってるのがすごい。ならば説明書のルールとは違うけど、そっちを目的にしてもいい。

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箱裏の写真でもこんなに積みあがっている。じゃあコマは共有にして交代で乗せて、みんなでこれを超えよう、さらに何個まで乗せられるかやってみよう、とすれば、意見を出し合いながら共通の目的に向かうゲームになる。基本ルールでは他のプレイヤーの失敗を願いたくなるけれど、こちらだと全員がチームだ。

コマを乗せるという部分は同じでも、ルールのあり方で競争にも協力にもできる。どっちでやっても味わいの違う面白さがあるゲームです。

(おわり)

「ハゲタカのえじき」─限られたカードをいつ使う?数字じゃんけんの心理戦─

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「ハゲタカのえじき」は、数字カードを使ったじゃんけんのようなゲーム。ただし、じゃんけんとは言っても心理の読み合いや勝負どころの駆け引きが盛り込まれていて、一筋縄ではいきません。

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中身は、1から15までの手札用数字カードセットが6人分、マイナス5から10までの得点カードが1枚ずつ。ランダムに場に出てくる得点カードを得るべく、数字カードを1枚出して勝負していきます。

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数字カードはプレイヤーが1枚伏せて出し、全員が出したらせーのでめくります。そして、一番大きい数字を出した人が得点カードをゲット。上の写真では、12を出したプレイヤーのものになる。出した数字カードは手札に戻ることなく使い捨てるので、手札という資源をどう使うかも考えどころ。この勝負を15回おこなって、一番得点の多いプレイヤーが勝ち。

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また、普通のじゃんけんと同じく「あいこ」が発生する場合がある。ただ、あいこは単に引き分けではなく、同じ数字カードがある場合、それはすべて場から取り除かれる。残りのカードで勝負を判定するので、上の写真だと得点カードは小さいはずの13を出したプレイヤーのもの。

このあたり、単に大きいのを出していればよいわけではないのが考えどころ。どの得点カードのときにどう勝負をするか、悩ましいのが面白い。他のプレイヤーの残り手札を覚えていることができたら、有利に勝負できるはずだ。

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マイナスの得点カードは誰もほしいわけがないので、一番小さい数字カードを出したプレイヤーが引き取る。ルールが逆になるので、ちゃんと頭を切り替える必要がある。

このときも「あいこ」のルールは同じなので、「2・2・2・5」となった場合は、5のプレイヤーがお引き取り。さらに極端な例もたまに発生して盛り上がる。

限られたカードをどう使うか、相手は何をいつ出してくるか。人の動向を読んで自分のリソースを使う、自分のことも相手のことも同時に考える頭の使い方が楽しいゲームです。

(おわり)

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